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WIZCOM、24ヵ国語に対応したペン型電子辞書『Quicktionary II』を発表

2000年04月12日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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イスラエルのWIZCOM Technology社は12日、24ヵ国語に対応したペン型電子辞書『Quicktionary II』を発表した。英語OCRエンジンと辞書データベースを搭載。本体先端のスキャナーで単語を読み込み、翻訳結果をLCDディスプレーに表示するというもの。パソコンに対してデータ入出力は行なえない*

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今秋に『Quicktionary II』と同じ機構を持ち、パソコンへのデータ入出力が可能なペン型スキャナー『QuickLinkPen』を発表する。このとき、『Quicktionary II』用のパソコンに対するデータ入出力用モジュールを発売する予定

『Quicktionary II』。翻訳にかかる時間は、初心者が使用した場合で1ワード5秒程度
『Quicktionary II』。翻訳にかかる時間は、初心者が使用した場合で1ワード5秒程度



翻訳に対応する言語は、英語/日本語/フランス語/ドイツ語/韓国語など24ヵ国語。英語OCR機能を搭載し、国内向け製品には、英和辞書データベースがデフォルトで入っている。翻訳対象の言語を切り替えるためには、フラッシュメモリー(2MB)に記憶された辞書データベースを更新する必要がある。

辞書データベースは同社のサイトでダウンロードでき、パソコン経由で本体にダウンロードする。なお、日本語OCRは開発中で、今夏~秋には和英辞書データベース付きアップグレードキットを発売する予定。

日本語OCRの提供と同時に、4MB/8MBのフラッシュメモリーの販売も開始する。辞書データベース1本あたりの容量は2MB程度。

前バージョンより改良が加えられた本体の仕様は、CPU、スキャン幅、スキャナー解像度など。

新モデルで採用したCPUは、アーム社のARM7TDMI-80MHz。スキャン幅は11mm、読み取り可能な文字の大きさは6~22ポイント。スキャナー解像度は400dpi。LCDディスプレーの表示は、122×32ドット。インターフェースはRS-232C、IrDA、イヤホンジャック。本体サイズは幅163×奥行き23×高さ38mmで、重さは90g。電源はアルカリ単4電池2本。

イスラエル本社社長兼CEOのデービッド・ガル(David Gal)氏。前バージョン『Quicktionary』は世界35ヵ国で販売され、60万台強が出荷されたという。同シリーズは今後、USBインターフェースや、Bluetoothに対応する予定 イスラエル本社社長兼CEOのデービッド・ガル(David Gal)氏。前バージョン『Quicktionary』は世界35ヵ国で販売され、60万台強が出荷されたという。同シリーズは今後、USBインターフェースや、Bluetoothに対応する予定



国内での販売開始は6月予定で、価格はオープン。なお、WIZCOMが日本事務所の業務を請け負っている(株)ジャパン・トゥエンティワンのインターネット直販については本日から受け付けを開始。価格は2万4800円。ビジネスマンや学生をターゲットに、国内市場において月1万台の販売を目指すという。

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