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ワイドビュー機能でご近所づきあいの楽しみが増えた! 『InterPot2』のデモンストレーションイベントを開催

2000年04月11日 00時00分更新

文● いちかわ みほ

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インターネット上の畑で、ユニークな植物を育てる『InterPot』の最新バージョン

『InterPot2』のデモンストレーションイベント“InterPotカーニバル”が4月8日、東京南青山で開催された。会場ではInterPot2の解説や体験コーナーのほか、Javaシステム開発を担当した(有)Quteの佐藤治氏、世界観デザイン、キャラクターデザインを手掛けたうるまでるび氏らが登場した。

InterPotとは、インターネット上にある土地を借り、そこにさまざまな木や植物を育てられるという@Niftyの有料サービス。料金は土地代が1区画につき月200円(コンテンツのみのC's会員は300円)、木や植物の種は1個200円。現実とはちがうユニークな生き物が登場する世界が舞台となっており、そこに育つ樹木もまたユニーク。自分の土地をデコレーションする楽しみに加え、ほかのユーザーの土地を見て回り感想を送るといったコミニュケーションツールとしても好評だ。

InterPot2では、9画面、15画面まで一度に表示できる。ブロックのデザインを協力したり近所づきあいの楽しみが加わった
InterPot2では、9画面、15画面まで一度に表示できる。ブロックのデザインを協力したり近所づきあいの楽しみが加わった



'99年5月からサービスが開始されており、2000年4月26日からはバージョンアップし、InterPot2としてサービスされる。オリジナルの世界は『ウゴウゴルーガ』のキャラクターアニメーションなどを担当したうるまでるび氏によるもの。氏が気を付けたのは手描き感と、独自の世界観だという。

「InterPot2では今まで欠けていた仲間感を追加、隣近所の人と仲良くなりやすくしてみました。この世界でコミニュケーションをうまく取ってもらいたいが、あまり仲良しグループだけではなく、実社会と同じようにケンカやいさかいもアリだと思います。本物の社会のように成熟させていってほしい。せっかくのネットワークなので、ワイドビュー機能で1人じゃないんだということが分かるよう工夫しました。ブロックと番犬ゴンスも組み合わせて楽しめます。機能をうまく組み合わせて、その人なりのInterPotの世界を見つけだしてほしい」とコメント。

うるまでるびとは、実は男女ユニットの名前。男性がうるま氏、女性がでるび氏で、おふたりで共同で作業しているそう
うるまでるびとは、実は男女ユニットの名前。男性がうるま氏、女性がでるび氏で、おふたりで共同で作業しているそう



今回のバージョンアップでは、コミニュケーションツールとしての側面を重視した改善が加えられている。ワイドビュー機能で木のお世話をする時には自分と隣り合った区画の様子が見られるようになり、同時にお世話(ログイン)しているご近所さんがいた場合には一緒に遊べるようになった。新登場の番犬ロボは、ほかの土地の持ち主へ自分のグッズを届ける忠犬。水やりツールの“じょうろ”を預ければ、友達に自分の土地の世話を頼める。

また、新アイテム、ブロックは木を剪定することで手に入るツール。自分の土地に自由に積み重ね、透明ブロックと組み合わせていろいろな立体オブジェを作成できる。システム開発を行なった佐藤治氏はバージョンアップのポイントについて、「コミニュケーションには自分から提供する積極的な面と受け取る面がある。これまでにあった看板やメールアドレスのサービスは自発的なサービスだった。今回の新機能である番犬ロボゴンスの贈り物機能や、他人の世話の様子を見られるワイドビュー機能は受動的なサービス。コミニュケーションが充実した」と語った。

ぎりぎりまでInterPot2の作業をしていた佐藤氏は、寝不足で登場。笑いの絶えない質疑応答をしていた
ぎりぎりまでInterPot2の作業をしていた佐藤氏は、寝不足で登場。笑いの絶えない質疑応答をしていた



イベントで特に好評だった機能はブロック。20台ほど並んだ体験コーナーのパソコンには常に誰かが座っている状態で、長いときには2時間以上独占する人も。特に子供に人気があり、キャラクターの似顔絵を作ったり、立体文字のメッセージを作ったりと飽きることなく遊んでいた。来場者は大人から子供まで年齢層はさまざま。InterPotユーザーが多く、会場はちょっとしたオフ会の雰囲気も。当日配布されていたInterPot2の体験CD-ROMを囲んで、バージョンアップ版への期待や予測などを話し合っていた。佐藤治氏、うるまでるび氏らの質疑応答でも活発に質問をしたり、会場は終始なごやかなムードだった。

会場の模様。20台ほどのパソコンが並ぶ体験コーナー
会場の模様。20台ほどのパソコンが並ぶ体験コーナー

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