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日本HP、ビジネス向けデスクトップPC『HP e-Vectra』を国内初公開--HDDや電源のモジュール化によるメンテナンス性の向上をアピール

2000年04月07日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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日本ヒューレット・パッカード(株)は7日、ビジネス向けデスクトップパソコン『HP e-Vectra』の国内初公開イベントを渋谷・QFRONTで開催、イベントの開幕にあわせて記者説明会とトークショーを行なった。

『HP e-Vectra』。(株)日本交通公社が行なっているハード&ソフトの貸出し、設置保守、インターネット接続を1パッケージで提供するサービス、“J-PCビジネスパッケージ”で、同マシンの採用が決定している
『HP e-Vectra』。(株)日本交通公社が行なっているハード&ソフトの貸出し、設置保守、インターネット接続を1パッケージで提供するサービス、“J-PCビジネスパッケージ”で、同マシンの採用が決定している



同マシンは、企業や教育施設など、ネットワークやコンピューターが集中管理される環境をターゲットに、メンテナンスやセキュリティーに重点を置き、“シンプル”かつ“頑丈”にする設計がなされている。具体的には、(1)FDDや、拡張カード用のバススロットを搭載しない、(2)HDD*と電源ユニットをモジュール化することで、本体(CPUシステム)と切り離してメンテナンスできる、(3)ポートとスライドドアの開閉部分をプラスチックカバー(キーロックあり)で覆い、不正な改造を防ぐ--といった工夫がされている。

モジュール化されたHDD。電源ケーブルは、ユーザーが抜き差しする必要がある モジュール化されたHDD。電源ケーブルは、ユーザーが抜き差しする必要がある



プラスチックカバー。電源のほか、パラレル、シリアル、USBなどのポートを覆う プラスチックカバー。電源のほか、パラレル、シリアル、USBなどのポートを覆う



同マシンのラインナップは、Pentium III-600EBMHz搭載モデルが2つ、Celeron-500MHz搭載モデルが1つ。

最上位モデルにあたる『HP e-Vectra 7/600EB モデル 8.4G CDS-LAN /128 /W2K』は、CPUにPentium III-600EBMHz、メモリーは128MBのSDRAM、8.4GBのHDD(Ultra-ATA/66)を搭載している。24倍速のCD-ROMドライブ内蔵。OSは、Windows 2000。本体サイズは幅89×奥行き272×高さ240mm、重量は3.6kg。価格は、12万6000円。なお、ディスプレーは別売りとなる。

受注は4月1日に既に始まっており、出荷は4月中旬から行なわれる。なお、現段階において、同じ筐体でコンシューマー向けの販売を行なう予定はないという。

“HP Garage プログラム”を国内で展開

記者説明会に続き、“ビットバレー・スペシャルトーク”と題したトークショーを開催した。パーソナリティーの1人として出席した日本HPパーソナル・コンピュータ事業統括部PC&PCサーバ マーケティング本部の松本光吉氏は、5月11日より都内で開かれる同社のプライベートショーの席上で、“HP Garage プログラム”の国内展開に関するアナウンスを行なうと語った。

同プログラムは、有望なベンチャー企業に対し、同社が資金援助を行なうという事業。米本社が3月に発表しているが、日本HPが主体となって国内向けの展開も行なうという。「この事業は、単純に資金を援助するというものではない。パートナー企業を選ぶような視点で相手企業の事業を評価させていただき、場合によっては製品やサービス面でのジョイントも惜しまない方向で考えている。良い関係を築きたい--」。詳細については、5月のプライベートショーの席上で発表される。

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