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未来に向かうソニーのデザイン戦略が分かる!!――“DigitalDream:コンセプトモックに見るソニーデザイン”展、開催中!!

2000年04月06日 00時00分更新

文● 編集部 井上猛雄

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9日まで、東京・港区のアクシスギャラリーにおいて、“DigitalDream:コンセプトモックに見るソニーデザイン”と題された展示会が開催されている。主催は(株)アクシス。

これは、デザイナーのエネルギーやコンセプトがあふれる製品化前のモックを通じて、ソニーデザインの未来像に迫る企画展。ウォークマン、オーディオ、メモリースティック、携帯電話など50点以上の展示品が公開されている。本稿ではコンピューター関係の展示品を中心に紹介する。

デザイン展全景。50点以上のモックを展示。中央に展示品を置いたテーブルがあり、その周りを取り囲むように、ダンボールで作られた壁面がある。壁面から内部にあるモックをのぞけるような工夫がなされている。シンプルなレイアウトだが、それが逆に展示品を引き立たせている
デザイン展全景。50点以上のモックを展示。中央に展示品を置いたテーブルがあり、その周りを取り囲むように、ダンボールで作られた壁面がある。壁面から内部にあるモックをのぞけるような工夫がなされている。シンプルなレイアウトだが、それが逆に展示品を引き立たせている



メモリースティック関連では、さまざまな提案がなされていた。トランクに各種メモリースティックのモックを配置した“Memory Stick Media Applications”や、メモリースティックを利用したスポーツタイプのウオークマンなどを展示。メモリースティックを使って、デジタルカメラ、ラジオ、ウォークマン、TV、スピ―カー、マイク、GPSなどに応用しようという試みが分かる。ソニーのメモリースティックに賭ける意気込みが伝わってくるようだ。 

“Memory Stick Media Applications”では、メモリースティックのさまざまな提案がなされている
“Memory Stick Media Applications”では、メモリースティックのさまざまな提案がなされている



上から順に、Digital Camera Stick、Digital Still Camera Stick、FM DATA Receiver Stick、TV Tuner Stick、Active Speaker Stick上から順に、Digital Camera Stick、Digital Still Camera Stick、FM DATA Receiver Stick、TV Tuner Stick、Active Speaker Stick



上から順に、GPS Stick、Digital Zoom Mic Stick、Picture Index Stick、Memory Check Stick上から順に、GPS Stick、Digital Zoom Mic Stick、Picture Index Stick、Memory Check Stick



スケボーに乗ってウォークマン? ストリートスポーツにも対応する耳かけ式ウォークマンのモック。メモリースティックを使用しているのでコンパクトなデザインになっている
スケボーに乗ってウォークマン? ストリートスポーツにも対応する耳かけ式ウォークマンのモック。メモリースティックを使用しているのでコンパクトなデザインになっている



右はElectonic Book。コミックを見開きで使用しているようなイメージで使用できるもの。一方のページに画像、もう一方のページに編集パレットを表示させるといった使い方を提案。左は電子単語帳のモック。ネットワークからメモリースティックにダウンロードしたデータを携帯ビューアで閲覧できるポータブルなシステム
右はElectonic Book。コミックを見開きで使用しているようなイメージで使用できるもの。一方のページに画像、もう一方のページに編集パレットを表示させるといった使い方を提案。左は電子単語帳のモック。ネットワークからメモリースティックにダウンロードしたデータを携帯ビューアで閲覧できるポータブルなシステム



GPS/デジタルカメラ搭載モデル。携帯性に優れ、旅先で必要と思われる機能を1台に凝縮している
GPS/デジタルカメラ搭載モデル。携帯性に優れ、旅先で必要と思われる機能を1台に凝縮している



一体型CF。HDDを内蔵し、サーバーとしても利用できるようにしたモック。これ以外にも、2GBのHDDを内蔵しているPortable Music Serverも展示
一体型CF。HDDを内蔵し、サーバーとしても利用できるようにしたモック。これ以外にも、2GBのHDDを内蔵しているPortable Music Serverも展示



ボイスレコーダー(右端)。主にインタビューなどに利用するために考えられたもの。相手に向けてスピーディーに録音、編集するためのグリップフォルムが特徴。左奥に見える棒状の製品はエアーマウス“Pen type Input Device”。デスクのない状況でも操作できるようにしてある。ディスプレー側に設置してあるCCDで、操作側の動きを検出する。宙に絵を描くと、その軌道をPCに記憶できる。“デスクトップは机にあるとは限らない”という、いかにもソニーならではという発想
ボイスレコーダー(右端)。主にインタビューなどに利用するために考えられたもの。相手に向けてスピーディーに録音、編集するためのグリップフォルムが特徴。左奥に見える棒状の製品はエアーマウス“Pen type Input Device”。デスクのない状況でも操作できるようにしてある。ディスプレー側に設置してあるCCDで、操作側の動きを検出する。宙に絵を描くと、その軌道をPCに記憶できる。“デスクトップは机にあるとは限らない”という、いかにもソニーならではという発想



携帯電話。アウトドアで使用できるように、頑強なボトル形状になっている“T.Bottle”(右)。スイッチや表示窓はハードラバーのガードで保護。災害時対策として、表示窓のカバー裏側に緊急連絡ボタンを配置。アンテナの先には、ソーラーが付いている“Yosemite”。コンセプトは“T.Bottle”と同じ(左)
携帯電話。アウトドアで使用できるように、頑強なボトル形状になっている“T.Bottle”(右)。スイッチや表示窓はハードラバーのガードで保護。災害時対策として、表示窓のカバー裏側に緊急連絡ボタンを配置。アンテナの先には、ソーラーが付いている“Yosemite”。コンセプトは“T.Bottle”と同じ(左)



これ以外に、カラー画像データにコメントやBGMを付けられる、リムーバブルなスキャナーを備えたマルチファイリングマシン“Color Data Eata”のモックや、音楽再生機器にはさみ込んでダビングできるコンパクトなコネクターなどのアイデアも具現化していた。また、プレイステーションのコントローラーの変遷や、グラストロンの体験コーナー、ノイズアートコーナーなどもあった。

ノイズアートコーナーでは、'93年に神戸で行なわれた国際会議のために製作されたモックを展示。こういった先進的な研究の成果が、サブノートパソコン“VAIO PCG C1”のバンドルソフト“Sonic Flow”にも盛り込まれているという。

    【イベント概要】 期間:9日まで11:00~18:00(最終日は17:00) 会場:アクシスギャラリー東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル4F 入場料:無料 問い合わせ:(株)アクシスTEL03-5572-0800

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