創業者の一人、ゲシキ氏は引退
米アドビシステムズは3日(米国時間)、同社のワールドワイド プロダクツ アンド マーケティング担当のエグゼクティブ バイス プレジデントであるブルース・チゼン氏が新社長に就任したと発表した。同時に、同社の業績、戦略、方針全体を統括する経営陣の強化を発表した。新社長に就任したブルース・チゼン氏。写真は2月にMac World EXPOで来日した際のもの |
前社長のチャールズ・E・ゲシキ氏は昨年12月に引退を表明しており、実際にこの3月末に社長を退いた。チゼン氏の就任はこれを受けてのこととなる。前任のゲシキ氏は、アドビ社の創業以来、会長兼CEOであるジョン・ワーノック氏と二人三脚で同社をもり立てるとともに、世界のDTP(デスクトップパブリッシング)を牽引してきた功労者でもある。
チゼン氏はアドビ変革期の要
ゲシキ氏からチゼン氏への交代は、この一年の間にアドビが紙のパブリッシングから、さまざまなe-Businessのツールをリリースするなどウェブを重視する動きに呼応するかのようにも見える。同社のリリースによれば、ワーノック氏はチゼン氏を「アドビの変革における要となる人物の1人」と位置づけており、まさにアドビにも、パブリッシングにも新しい波がやってきているといえるだろう。チゼン氏は'94年、コンシューマー部門のバイス プレジデント兼ゼネラル マネージャーとして同社に入社している。アドビ以前には、マテルやマイクロソフト、クラリスなどで、20年に渡ってセールス&マーケティング分野のエグゼクティブとして活躍している。
さらに同社は、エグゼクティブチーム(E-team)の強化し、その陣容についても発表した。E-teamの新メンバーは、以下の通り。
・コーポレート オフィサー兼製品開発担当シニア バイス プレジデント―Shantanu Narayen氏
・コーポレート マーケティング担当シニア バイス プレジデント―Melissa Dyrdahl氏
・プロダクト マーケティング担当シニア バイス プレジデント―Bryan Lamkin氏
・戦略開発担当バイス プレジデント―Kyle Mashima氏
・Adobe ePaper Solutions担当バイスプレジデント―Joe Eschbach氏