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CNNインタラクティブ、日本語ウェブサイト“CNN.co.jp”を開設

2000年04月04日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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米CNNインタラクティブ社は本日、日本語によるニュースウェブサイト“CNN.co.jp”を開設し、サービスを開始した。CNNが世界中から配信するニュースに加え、日本国内のニュースも取り上げている。

CNN.co.jp
CNN.co.jp



同サイトはCNNにとって、アジア地区における初のローカルウェブサイト。CNNの本拠地である米アトランタと東京の2ヵ所にスタッフを配し、記事の制作を行なっているという。

日本国内のニュースは、提携関係にある朝日新聞社の“asahi.com”から提供を受ける。両社では、10本ずつの記事をお互いのサイトに掲載する契約を交わしており、将来的にはその数を増やしていく予定だとしている。

サイト内で提供されているコンテンツは、“世界”および“日本”“米国”の一般ニュースに加え、気象/ビジネス/テクノロジー/スポーツ/ヘルスケア/娯楽/旅行/ファッションという専用セクションを用意している。一部の記事では動画も提供しており、QuickTime、RealVideo、Windows Media Playerによる配信を行なっている。

都内で開催された発表会には、同社でジャネラルマネージャー兼編集長を務めるスコット・ウォルフェル(Scott Woelfel)氏が出席。ウォルフェル氏は、同社の親会社である米Cable News Network社(CNN)の上級副社長を務めており、'95年8月に開設されたCNN.comの設立メンバーでもある。

CNNインタラクティブの編集長を務めるスコット・ウォルフェル氏
CNNインタラクティブの編集長を務めるスコット・ウォルフェル氏



ウォルフェル氏は、「日本は英語圏以外では最大のマーケット」と、日本進出の狙いを口にした。また、アジア地区で最初のサイトを日本で開設したことについては、「日本市場におけるインターネットの進展具合や、日本人のニュースに対する関心度の高さから見て、日本から始めたのは合理的な判断だと言える」と説明した。

CNN.co.jpの運営については、「現時点ではCNNの全ウェブサイトで課金はしていない」とし、広告収入が主な収入源だと説明。日本におけるインターネット広告の売上額がケーブルテレビによる売上額とほぼ同じであることを示し、これがCNN.co.jpの開設を決定した要因の一つだとも述べた。また、ウォルフェル氏は、「将来的には有料化がないとは言い切れない」とも語り、課金を含めたビジネスモデルを模索中であることを示唆した。

CNN.co.jpの画面を前に説明を行なうウォルフェル氏
CNN.co.jpの画面を前に説明を行なうウォルフェル氏



米国のCNN.comでは、ウェブサイト向けに制作した記事を、携帯電話やPDAといった他のプラットフォームに対しても展開していく予定だ。同社では、テレビ/インターネット/携帯端末という3種類のプラットフォームの中で、インターネットに対して経営資源を集中していくという。

CNN.comに掲載されるニュースも、CNNで放映されたニュースをウェブ化したものではなく、最初からウェブに掲載する前提で制作しているという。CNN.co.jpに関しても、英語のニュースを翻訳するのではなく、同じ情報源から英語と他国語のニュースを同時に制作する体制を取っているとしている。

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