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NEC、導電性ポリマーを採用した環境に優しい『プロトンポリマー電池』を開発

2000年03月31日 00時00分更新

文● 編集部

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日本電気(株)は30日、性能が鉛電池に匹敵し、有害元素を含まない『プロトンポリマー電池』を開発したと発表した。同社のエネルギー・デバイス事業部で製品化を行ない、10月にサンプル出荷を開始する予定。

開発した『プロトンポリマー電池』は、電極にプロトン(水素イオン)交換型導電性ポリマーを採用。導電性ポリマーの酸化還元反応による水素イオンの移動で、充放電を行なうというもの。水素イオンの特性で電極の劣化が抑制されることにより、充放電サイクル寿命は1万回以上で、鉛電池の約20倍、リチウム電池の約10倍に相当。充電回路が不要で、急速充電が可能という。鉛電池と比較して約20倍の大電流で充放電が行なえるとしている。また、導電性ポリマーは、炭素、水素、窒素のみの構成で、有害元素を含まないため、環境に優しい電池となっている。同社では、電池の形状として“クレジットカード型の薄型タイプ”と“鉛電池形状の箱型タイプ”を考えており、オンボード電源、携帯電話のバックアップ用電池、電気自動車の鉛電池の代替などに使用していくという。

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