(株)ソニー・コンピュータエンターテインメントは29日、ゲーム機“プレイステーション
2”(PS2)に同梱していた“ユーティリティディスク”を回収すると発表した。対象となるのは、3月25日までに生産された125万台。
この回収は、本来再生できない海外版のDVDビデオソフトが、特殊な操作によって再生できてしまう問題に対応するため。DVD関連団体や権利団体に配慮して、回収するように決定したと思われる。
ユーティリティディスク |
ユーティリティディスク(Version 1.00)は、対策済みのもの(Version 1.01)に交換する処置が取られる。4月1日から同社への郵送で、交換を受け付ける(送料は同額、返却される)。そのほか、全国のセブン-イレブンの店舗でも対応する予定。詳細は、同社のウェブサイトで告知するという。
対策済みディスクでは、海外版のDVDビデオソフトが再生できないように対策されたほかに、一部のソフトでアナログ音声のレベルが低くなる問題や、光デジタル出力で音声が途切れる問題なども修正したとしている。
なお問題の再生は、すべての海外版DVDビデオソフトで可能なわけではなく、特定のメーカーやソフトの製品に限定される。再生できるソフトであっても、1回で必ず再生できるとも限らないという。