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アクシスコミュニケーションズの本社CEOが来日、事業戦略を説明――LinuxベースのSystem on a Chipを基盤に

2000年03月28日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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アクシスコミュニケーションズ(株)は、本社であるスウェーデンのアクシスコミュニケーションズ社のMagnus Karnsund(マグナス・カーヌスンド)社長兼CEO来日に伴う記者会見を本日都内ホテルで行なった。

Karnsund氏は、今後の同社の事業戦略について説明した。

「われわれは、“モバイルインターネット”事業を展開しようと考えている。現在われわれの事業グループは、主にプリントサーバー、ネットワークストレージ、インターネットカメラの3分野に分かれており、またインターネットアプライアンス向けにLinuxベースの組み込みチップ『System on a Chip』をワールドワイドで提供している。これまでは有線LAN向けの製品が中心だったが、今後は無線LAN分野でも活躍したい」

「インターネットはわれわれのワークスタイルを変えた。これまでの固定的な世界から移動的な世界に移ってきている。われわれは、ノートPCやPDA、携帯電話といったワイヤレスのモバイルインターネット端末と、既存のIPネットワークとの融合を瞬時に行なうコネクティビティーを提供する」

「具体的には、今後は、プリントサービスなど既存のドキュメント関連製品にワイヤレス機能を追加し、無線LANに接続できるようにしていく。また、Bluetoothなど既存の有線ネットワークとワイヤレスインターネットの両方に対応した、公共や個人向けの近距離無線データ通信技術を開発する。さらに、System on a Chipプラットフォームを確立したい。今後市場展開するわれわれの製品の基礎となるのはLinuxベースのSystem on a Chipとなる。また、戦略的なパートナーシップも強めていく」

「われわれは、モバイルインターネット時代に向かい、各種アプライアンスやソリューションを提供するリーディングサプライヤーとして、現在市場で有利な立場にいると考えている」

Karnsund氏は、記者会見上で「技術開発はもちろん、世界級のさまざまな企業と、OEMやテクノロジーに関し強力なパートナーシップを展開していく」とも語った
Karnsund氏は、記者会見上で「技術開発はもちろん、世界級のさまざまな企業と、OEMやテクノロジーに関し強力なパートナーシップを展開していく」とも語った

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