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7月に横浜で開催される“INET 2000-The Internet Global Summit”のINET 2000日本委員会が発足

2000年03月24日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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INET 2000日本委員会は24日、国際会議“INET 2000”の日本側主催団体である日本委員会が正式に発足したと発表した。日本委員会の委員長には、慶應義塾大学環境情報学部教授の村井純氏が就任した。

INET 2000日本委員会の委員長に就任した慶應義塾大学の村井教授
INET 2000日本委員会の委員長に就任した慶應義塾大学の村井教授



INETは、インターネット・ソサエティ(ISOC)*が主催し、毎年開催している国際会議。同会議は、アメリカ、ヨーロッパ、アジアで持ち回りで開催され、今年は7月18日~21日の間、横浜で開催される。その会議の共催者を務めるINET 2000日本委員会が同日、正式に発足したことで「開催の準備が整った」(村井氏)という。

*インターネット・ソサエティ:インターネットの発展を目的に、技術面の整備などを行なっている非営利団体。1992年に設立され、米国に本部を置く国際団体

日本委員会は、村井委員長のほか、(株)インターネットイニシアティブ代表取締役社長の鈴木幸一氏や(株)インターネット総合研究所の代表取締役所長である藤原洋氏などの16名の委員と、15名の実行委員から構成される。

日本インターネット協会会長で、同会議のCo-Chairである高橋徹氏は、「'98年に同会議の誘致を考えたとき、景気の低迷からの脱出を図る後押しをインターネットでしようという目論見があった。アジアの状況を見ても、日本が主役にならざる得ないと主張した。また、横浜市の協力もあった」と、横浜で開催するに至った経緯を説明した。

「規模が大きくなってくるにしたがって、(会議の収支が)赤字になってきている。赤字をどうするのかという点では、IRIの藤原所長がお金集めの責任者の中心となって、お金を集めた。総予算は約4億8000万円なのだが、あと数千万円となり、見通しがたった」と述べた。

日本インターネット協会の高橋会長
日本インターネット協会の高橋会長



プログラムの内容について村井氏は、「社会的なサイドと技術的なサイドの2つの面があり、その両方で光っている論文が残った。“iGrid 2000”では、ハイスピードなネットワークを前提にした科学技術の最先端のデモを見せる。そのほかに、7月9日~16日に慶應義塾大学藤沢キャンパスで、ネットワークトレーニングワークショップ(NTW)を開催する」と紹介した。

NTWでは、85~90ヵ国から120名程度を集めて、テクニカル中心で新しい技術を世界に広げていくためのワークショップを行なうという。

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