富士ソフトABC(株)は17日、インターネットを利用して個人の認証が行なえる独自の方式を開発し、その推進・運営のための認証局を開設すると発表した。
これは、暗号化した“認証コード”と“ユーザーID”を記録した『CDカード』を利用する方式で、インターネットに接続されたパソコンと認証局の間で認証の処理を行なうもの。“パスワード”も併用する。暗号化には、東京電機大学の鈴木秀一助教授が考案し、同社と共同で開発した“FSAngo(エフエスアンゴー)”が使われている。これは秘密鍵を利用するストリーム暗号で、使用期限のある1次式(アファイン関数)を利用する方式。CDカードは、名刺の形状をしたCD-ROMやCD-R、DVDのメディアで、一般のドライブで読み込める。また、カードの表面だけでなく、内部にも写真画像をデータとして格納し、認証に利用できることから、電子商取引だけでなく、さまざまな分野へ広く応用できるとしている。