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NTT、ユーザーの習熟度に応じて自動案内する音声システム技術を開発

2000年03月16日 00時00分更新

文● 編集部

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日本電信電話(株)(以下NTT)は15日、商品紹介や道案内などの際に、ユーザーの習熟度に応じて、コンピューターが音声対話の内容を変えていく技術“サイバープレゼンター”を開発したと発表した。

従来、音声対話型の操作システムでは、ユーザーとの対話内容が固定されており、ユーザーはどの場面でどの単語を発声するかなど、システム操作方法を事前に理解しておく必要があった。サイバープレゼンターでは、ユーザーがシステムの操作方法を知らない場合でも、ユーザーの発声内容からシステム操作の習熟度を推定し、その習熟度に応じて対話内容を変えていくという。たとえば、ユーザーの発声した単語が認識できない場合には、画面に表示した単語を発声するようにユーザーを誘導し、状況に応じて対話の進行を変えていくことができるとしている。

サイバープレゼンターでは、初心者、経験者を問わず、ユーザーの習熟度に応じて、コンピューターを使った対話型の情報案内が行なえる。そのため、商品説明ビデオの代わりに対話型で商品を紹介したり、テーマパークなどで対話形式で道案内したりするような用途に利用できるという。同技術には、NTTが独自開発した不特定話者用音声認識エンジン“VoiceRex”と、テキストを音声に変換する音声合成エンジン“FinalFluet”が採用されている。コンテンツ作成ツールも用意されており、音声認識や音声合成に関する知識を必要とせずに、ユーザーの習熟度に合わせて対応内容が変わる対話型システムを、簡単な操作で作成できるという。

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