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富士通LMとデジタルハリウッド、研修サービスの開発と販売で提携

2000年03月16日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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(株)富士通ラーニングメディア(FLM)とデジタルハリウッド(株)は、IT関連研修サービスの開発と販売に関して、業務提携を行なったと発表した。

両社は今後、研修サービスの販路拡大を目的に、FLMが提供する企業顧客向けの研修サービスをデジタルハリウッドが販売するほか、同様にデジタルハリウッドが提供するウェブ・iモード関連の研修サービスをFLMが販売する。

今回の提携における販売目標は、FLMが初年度1億円、デジタルハリウッドが5000万円。2年目は初年度の3パーセント増を目指すという。今後はウェブビジネス関連のコースなどを共同で開発するほか、研修コースの提供数を増やしていく予定だ。

また、研修コースの相乗りも行ない、一方が開講するコースをもう一方の教室でも実施していく予定。現在すでに、DHが提供している“i-modeのためのCGIプログラミング”コースを、FLMが同社の大崎事業所で開講することが決まっている。

富士通ラーニングメディアの金子武彦代表取締役社長、「インターネットが中心となって、各業界が新しいことをやっている。社会構造も変わってきており、これを支えるのが教育だと考えている」
富士通ラーニングメディアの金子武彦代表取締役社長、「インターネットが中心となって、各業界が新しいことをやっている。社会構造も変わってきており、これを支えるのが教育だと考えている」



両社では今回の提携について、IT研修を得意とするFLMと、ウェブ・モバイル関連の研修と得意とするデジタルハリウッドで、補完関係を構築できることをポイントとしてあげている。また、両社の顧客もFLMが企業顧客、デジタルハリウッドでは個人顧客に偏っており、この点でも相互に補完が望めるとしている。

今後は、受講生や講師といった人材の交流も検討している。FLMでは現在年間で10万人以上の受講者を抱えているが、これを倍増するためには「eビジネス全体を相手にしていかねばならない」(池田稔FLM研修事業部長)とのことで、両社の交流を盛んにしていきたいとしている。

デジタルハリウッドの杉山知之学校長、「プロデューサー、デザイナー、エンジニア、投資家。この4つが合体しないと、今の変化のスピードについていけない。デジタルハリウッドはCGだけでなく、プログラミングもずっと教えてきた。ツール自体を作れる人が大事」
デジタルハリウッドの杉山知之学校長、「プロデューサー、デザイナー、エンジニア、投資家。この4つが合体しないと、今の変化のスピードについていけない。デジタルハリウッドはCGだけでなく、プログラミングもずっと教えてきた。ツール自体を作れる人が大事」



現在のところ、デジタルハリウッドがFLMに提供する携帯電話関連のセミナーは5コースで、iモードやWAPに関するセミナーが用意されている。デジタルハリウッドが販売を行なうFLMのコースは17種類で、UNIXやVisual C関連の講座が中心。FLMが販売するデジタルハリウッドのコースは6種類で、ウェブ・iモードに関するマーケティングやプランニングの講座が中心となっている。

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