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イクアント、音声とデータを統合したIP通信サービス“iVAD”の提供を開始

2000年03月14日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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米イクアント社は14日、IPで音声とデータ通信を統合した世界的な通信サービス“iVAD(integrated Voice And Data)”の国内での提供を開始し、都内で記者発表を開いた。サービスはシスコシステムズ(株)のルーターを利用し、インターネット上で音声通話やFAXの送受信、動画配信などが行なえるもの。世界50ヵ国での利用が可能としており、国際的に展開する企業の通信コスト削減に役立つという。

iVADを発表するイクアント社副社長のハントレー氏 iVADを発表するイクアント社副社長のハントレー氏



iVADは、IP上で音声とデータ通信を統合したサービス。ユーザーはインターネットを介してデータ通信を行ないながら音声で通話できる。例えば海外の営業所とテレビ会議を本社間でテレビ会議を行なったり、自社の株主総会の模様を海外の従業員にライブで配布するといったことが可能になるという。

また同社が提供する“データ会議アプリケーション”を利用すれば、離れた従業員間でデータをデスクトップ上で共有しながら音声で通話し、製品デザインなど共同作業を行なうといったこともできるという。音声品質は「国際電話並み」(同社)としている。

サービスの利用が可能なのは北米や南米、欧州、アジアなど世界50ヵ国。ユーザー企業と同社のアクセスポイントを専用線で接続し、バックボーンとなる同社のATM網を通じてサービスを提供するという。同社は米シスコシステムズ社とグローバルパートナーシップを結んでおり、ルーターはシスコの製品を利用する。

サービスの対象はグローバルに事業を展開する大手企業。同社では、国際的な音声通話とデータ通信をIPで統合することにより、企業は平均40パーセントのコスト削減が実現できるとしている。

記者発表会で、同社上級副社長のローレンス・ハントレー(Laurence M. Huntley)氏は、「iVADは音声通話とデータ通信を完璧に統合したサービス。通信コストの削減に加え、意志疎通がスムーズになることで生産性も向上するだろう」と同サービスの利点を語った。

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