米アドビシステムズ社は13日(現地時間)、プロフェッショナル向けページレイアウト/デザインツール『Adobe
InDesign 1.5』(英語版)を発表した。
Adobe InDesign 1.5は、昨年秋の1.0出荷後にユーザーから送られてきたさまざまなリクエストに応える形でリリースするマイナーアップグレードバージョン。
新規ファイルを開く際、表示されているパレットを避ける形でファイルを表示するなど、ユーザーインターフェースの変更を中心に、約70の機能を追加し、使い勝手を向上したという。各種パレットのサイズ変更といったカスタマイズが可能になったほか、パス上にテキストを配置できる機能や鉛筆ツール、綴じ代ごとのページレイアウト表示機能を搭載する。カラーコントロール機能も強化したという。対応OSはMac
OS 8.5以降、およびWindows 98/2000/NT4.0。4月に米国とカナダで発売する。価格は699ドル(約7万3000円)で、InDesign
1.0からの有償アップグレード価格は99ドル(約1万円)。
一方、今秋発売のAdobe InDesign日本語版は、バージョン1.0としてリリースされる。機能については、英語版InDesign
1.5のほとんどの機能を搭載するが、1.5で追加されたテキストに関する新機能については、日本語版には追加されず、縦組みレイアウトを考慮した日本独自のテキスト関連機能を搭載することになる。この英語版と日本語版の機能のずれについては、将来的なバージョンで統合を図るとしている。なお、英語版と日本語版では、ファイルの互換性に一部問題があり、英語版で作成したファイルを日本語版で読み込むと、不具合が生じる場合があるという。