ナショナル セミコンダクター ジャパン(株)の10日の発表によると、米ナショナル セミコンダクター社は現地時間の9日、2000年度第3四半期(1999年11月29日~2000年2月27日)の業績を発表した。売上は5億4890万ドル(約581億8340万円)で前年同期比9%増となり、純利益は9980万ドル(約105億7880万円)、1株当たりの利益は51セント(約54円)となった。なおこの純利益には、米フェアチャイルド社株売却による2億2230万ドル(約235億6380万円)の利益、リストラ計画の完了に対する990万ドル(約10億4940万円)の戻し、米Algorex社の買収に関連した進行中のR&D経費の420万ドル(約4億4520万円)の計2億2800万ドル(約241億6800万円)の一時的要因による純利益は除かれている。同社のBrian L. Halla(ブライアン・ハーラ)社長兼会長兼CEOは、「デザインウィンとカスタマーであるわが社の、製品・技術に対する積極的な評価と支持という観点から見てすばらしい成果をあげた四半期だった。ワイヤレス、コミュニケーション、IA、ネットワーキング市場に投入したわが社の新製品に対するカスタマーからの積極的な評価と支持が増えていることから、こうした市場セグメントへのわが社の浸透度はさらに高まるであろう」とコメントしている。同社では、第4四半期についても、直前期比で売上高、粗利益率、営業利益の継続的な改善を見込んでいる。