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ザイリンクス、EDAウェブサービスに、ハードウェア記述言語(HDL)シミュレーター機能を追加

2000年03月10日 00時00分更新

文● 編集部 井上猛雄

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7日、ザイリンクスは、同社のCPLDデザインツール群を無償でダウンロードできるサービス“WebPACK”に、ハードウェア記述言語(HDL)シミュレーター機能を追加すると発表した。追加する機能モジュールは、モデルテクノロジ社が提供する『ModelSim Xilinx Edition XE Starter』。また同時に、オンラインデザイン評価システムサービス“WebFITTER”に、シンプルPDLをサポートすると発表した。

同社が無償で提供しているウェブソリューション“WebPowered”には、“WebFITTER”と“WebPACK”がある。

“WebPACK”は、'99年の6月から始まったサービスで、同社のCPLDをデザインするEDAツールを無償でダウンロードできる。論理合成ツール(VHDL、Verilog、ABELに対応)、デバイスフィッテイング/解析ツール(配置配線ツール)、JTAG/ISPプログラミングツール(書き込み用ツール)など、統合化されたEDA環境をユーザーに提供する。

今回、これらの機能モジュールに加え、HDLシミュレーター『ModelSim Xilinx Edition XE Starter』もダウンロードできるようになった。HDLシミュレーターは、購入すると100万円近くするが、これを使えばユーザー側でロジックのタイミングなどを解析できるようになる。サポートするデバイスは、同社のXC9500シリーズや、CoolRunner CPLDシリーズ。

HDLシュミレーター『ModelSim Xilinx Edition XE Starter』
HDLシュミレーター『ModelSim Xilinx Edition XE Starter』



“WebFITTER”は、業界初のオンラインPLDデザイン評価システムサービスとして'99年1月にリリースしたもの。ウェブ上から設計仕様をオンラインで送れば、同社のCPLD設計ファイルや見積もり価格などをフィードバックできる。

ソースファイルとして入力できる設計フォーマットは、ABEL、VHDL、Verilog、EDF、XNFなど。サポートするデバイスは、XC9500シリーズや、CoolRunner CPLDシリーズ、さらに今回の発表で強化されたシンプルPLD(16V8、20V8、22V10)がある。これにより、集積度の低いシンプルPDLをCPLDに代替できるようになる。

“WebFITTER”の画面。デザインファイルを入力し、デバイスを選択するだけでよい
“WebFITTER”の画面。デザインファイルを入力し、デバイスを選択するだけでよい



説明にあたった、ザイリンクスInc.のCPLDソフトウェアマーケティングマネージャー、デイブ・グレース氏は、さらに今後提供する予定のデザインツールについても発表した。今後同社では、XC9500シリーズ、CoolRunner CPLDに対応する“Unixフィッターモジュール”と、回路入力ツール、HDLテストベンチ、ステートダイヤグラムツールを追加し、ウェブソリューションを強化していくとした。

ザイリンクスInc.のCPLDソフトウェアマーケティングマネージャー、デイブ・グレース氏。同社のウェブソリューション戦略について説明
ザイリンクスInc.のCPLDソフトウェアマーケティングマネージャー、デイブ・グレース氏。同社のウェブソリューション戦略について説明

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