このページの本文へ

インテル、デベロッパー向けカンファレンスを開催--Pentium III-900MHzと933MHzを今春にもリリース

2000年03月09日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

インテル(株)は9日、インターネットに関連する事業を手掛けるデベロッパーを対象としたカンファレンス“Intel e-Business Day”を開催した。同イベントに合わせ、米本社主席副社長兼インテル・アーキテクチャ事業本部長のポール・オッテリーニ(Paul Otellini)氏が来日、カンファレンスに先立ち、記者会見を開催した。

 米本社主席副社長兼インテル・アーキテクチャ事業本部長のポール・オッテリーニ(Paul Otellini)氏。写真は記者会見時のもの 米本社主席副社長兼インテル・アーキテクチャ事業本部長のポール・オッテリーニ(Paul Otellini)氏。写真は記者会見時のもの



Pentium III-900MHzと933MHzを今春にリリース

記者会見席上では、米本社が現地時間8日(日本では9日)に発表した『インテル Pentium III プロセッサ 1GHz』について質問が寄せられた。その中で同氏は、(1)現在限定生産中のPentium III-1GHzは、2000年下期に量産出荷を開始する、(2)3月~4月に900MHzと933MHzをリリースする--と、今後の製品ロードマップを発表した。

また同氏は、米AMD社との周波数競争について「Pentium III-1GHzは、前倒しで発表したのではない。インテルのこの5年間の流れの自然な延長である。AMD製品と比べ、同じ1GHzでも15パーセント高速化されており、性能では上回っている」とコメントした。

“eBSPプログラム”

カンファレンスの基調講演においてオッテリーニ氏は、同社は今後、電子商取引事業を行なう企業をハードやソフト、サポートサービスなどの面から支援する“e-ビジネス・ソリューション・プロバイダ(eBSP)プログラム”を推進するとした。

「e-ビジネスのあけぼの、e-ビジネス“第1世代”は、ウェブサイトでカタログ的に情報提供する、いわばマーケティング事業の一環のような段階であった。現在多くの企業は、ウェブサイトと企業のバックエンドシステムを連携し商品の販売活動を行なう“第2世代”へと移行しつつある」

「我々が予測する“第3世代”とは、企業と顧客間の情報は相互にリアルタイム連携するという世界である。企業内の複数のデータフィールドをリアルタイムに統合し、デスクトップPC、携帯電話、PDAなど様々な環境から接続する顧客に対し、1対1で商品や情報リソースを提供し、顧客の意思決定プロセスの自動化や意思決定の支援を行なうというものだ」

第3世代のインターネットビジネスをサポートするためのメニューとして、同氏は以下の3事業を紹介した。(1)世界30ヵ所に“インターネット・ビジネス・ソリューション・センタ”を年内に開設し、IAベースのプラットフォームチューニング、ポーティングの支援を行なう、(2)e-ビジネス事業を展開する企業に対し、米本社の投資事業“インテル・キャピタル”枠で1億5000万ドル(約160億円)以上を投資する、(3)IA-64に最適化されたe-ビジネス向け製品開発に対して2億5000万ドル(約266億円)を投資する--。

なお、同社は“eBSPプログラム”に対し、「日本企業を含む約20社以上が現在これに賛同」とするが、現時点では具体的な企業名や、予定しているサービス内容などは体系的に発表されていない。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン