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NTT-ME、NTT-X、シャープ、安田生命の4社がインターネットと電話を同時に利用できる双方向コミュニケーションサービスパック『わくわく生活倶楽部』を提供

2000年03月09日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)エヌ・ティ・ティ エムイー(NTT-ME)、(株)エヌ・ティ・ティ エムイー情報流通(NTT-X)、シャープ(株)、安田生命保険相互会社の4社は、インターネットと電話を同時に利用するインターネットを利用した双方向コミュニケーションサービス、および専用接続端末をを共同で開発、新サービスパッケージ『わくわく生活倶楽部』を4月に発売すると発表した。

『わくわく生活倶楽部』は、“健康・教育・生活応援”をテーマとしたサービスパッケージで、インターネット上のコンテンツサービスと専用接続端末のセットとなっている。

『わくわく生活倶楽部』の専用接続端末であるシャープの『液晶マルチメディアホン』(左)と、NTT-MEのTA(右)
『わくわく生活倶楽部』の専用接続端末であるシャープの『液晶マルチメディアホン』(左)と、NTT-MEのTA(右)



接続端末には、シャープが'99年7月に発売した電話機一体型インターネット接続機器『液晶マルチメディアホン』を採用している。一般回線/ISDN回線/LANに接続可能な端末で、電話/電子メール/インターネット/FAX機能を搭載している。タッチパネル形式の7.7型DSTNカラー液晶(640×480ドット/256色表示)を装備しており、操作は指または入力ペンで画面をタッチしながら行なう。トップ画面の“MYメニュー”部分が、『わくわく生活倶楽部』専用メニューにカスタマイズされているが、そのほかのハードウェア/ソフトウェアの仕様は既存モデルの『NC-SB20』と同じ。なお、ユーザー側ではメニューをカスタマイズできない。

また、『液晶マルチメディアホン』のホントゥー機能によって、インターネットに接続中でも電話をかけることが可能。例えば、オンラインショッピングのサイト上で、商品の詳細を知りたい場合、サイト上にある“電話で聞く”ボタンをクリックすると“ミニ電話”画面が表示され、あらかじめ“電話で聞く”ボタンに設定されている電話番号宛に電話でき、ウェブページを見ながら相手先と通話することが可能になっている。

インターネット上では、(財)野口医学研究所やヤマト運輸(株)、大成建設(株)、(株)フジサンケイリビングサービス(ディノス)、(株)タニタ、JTBと提携し、さまざまなコンテンツサービスを提供する。コンテンツメニューは、対話型医療健康サポートなどを行なうヘルスケアサービス(野口医学研究所)、健康/美容製品の通信販売(ディノス)、ダイエット情報サービス(タニタ)、パソコン教室などの講座案内や教育ソフト案内サービス(NTT-ME)、保険/税務相談サービス(安田保険)、主婦向けコミュニケーションサービス(シャープ)、住まいのリフォームやガーデニングなどの情報サービス(大成建設)、集配/宅配問い合わせが可能な宅配サービス(ヤマト運輸)、国内宿泊プラン情報提供および電話による申し込みサービス(JTB)が用意されている。

『わくわく生活倶楽部』専用ウェブサイトのトップページ画面
『わくわく生活倶楽部』専用ウェブサイトのトップページ画面



サービスパッケージは、接続端末本体、NTT-MEのTA『MN128mini-S』、NTT-MEの運営するインターネットプロバイダーサービス“WAKWAK”、出張セットアップサービス、3年間のセンドバック式保証サービスで構成されている。価格は3年間の割賦形式で、WAKWAKのサービス形態によって異なる。2~23時の間が使い放題で、23~翌2時の間が月15時間まで利用できる“プランA”が月額4980円。1分7円の完全従量制“プランB”が月額3730円。3年間の支払いが終了すると、機器はすべてユーザーの所有となる。途中でサービスから退会する場合はハードウェア分の残金を支払う。

都内で行なわれた記者説明会場で、NTT-MEの第4マーケティング本部第3営業部門長である長谷部厚氏は、「インターネットを利用したコミュニケーションサービスには、ユーザーが利用しやすい機器と魅力のあるコンテンツが必要だが、これをすべて1社でやるとなると難しい。われわれは、各社の得意分野を生かしながらサービスを展開する。また、異業種企業とも協力し、さまざまなコンテンツを提供していく」と説明した。

また、安田生命のマーケティング部長である福家聖剛氏は、「安田生命のカード会員50万人がサービス開始時のメインターゲット。4月には会員宛にサービス案内のダイレクトメールを配布する。初年度の目標ユーザー数は10万人。インターネット初心者にも簡単に操作できる製品なので、なるべく多くのユーザーに利用してもらいたい」と語った。

『わくわく生活倶楽部』のサービスパッケージで利用できるコンテンツは、専用ウェブサイトで提供されるため、製品購入者以外は利用できないが、4社は5月に一般公開向けサイトも開設する。このサイトは誰でもアクセス可能で、専用ウェブサイトと同様のサービスのほか、他のさまざまなサービスを追加して提供するという。

NTT-ME第4マーケティング本部第3営業部門長の長谷部厚(右)と、NTT-Xの代表取締役副社長である佐藤義孝氏(左)
NTT-ME第4マーケティング本部第3営業部門長の長谷部厚(右)と、NTT-Xの代表取締役副社長である佐藤義孝氏(左)



シャープの情報通信営業本部副本部長である江川力平氏(右)と、安田生命のマーケティング部長である福家聖剛氏(左)
シャープの情報通信営業本部副本部長である江川力平氏(右)と、安田生命のマーケティング部長である福家聖剛氏(左)

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