日本チボリシステムズ(株)は8日、『Net Generation Initiative』を発表した。これは、ISP(インターネット接続事業者)やASP(Application
Service Provider)を対象とした、ネットワーク管理支援のためのアプリケーション製品群。
今回発表されたアプリケーションは、以下の3つ。
・『Tivoli Comprehensive Network Address Translator(Tivoli CNAT)』:複数の顧客企業におけるTCP/IPネットワークを一元管理する機能を提供
・『Tivoli Network Connectivity and Performance Manager(Tivoli NCPM)』:ISP/ASPに対し、顧客企業のIPルートをはじめ、ネットワークの接続性やパフォーマンスなどを監視するSLM(Service
Level Management)機能を提供
・『Tivoli Managed Network Service』:
過去にリリースされた同社の製品と、上記2製品を任意に組み合わせて1つのパッケージとして提供するもの
『Tivoli CNAT』の対応OSは、AIX 4.3.3。『Tivoli NCPM』の対応OSは、Windows NT
4.0およびAIX 4.3.3。価格は9800円からで、同製品群を導入するASP/ISPのマシン環境(OS、スペックなど)により異なる。出荷時期は2000年4月。
日本チボリ社長の中畑恒夫氏。同社は、'96年1月に米IBM社に買収された米チボリシステムズの日本法人として、'98年7月に設立された。 |
日本チボリ社長の中畑恒夫氏は、2000年の重点事業としてISP/ASP向け製品の提供を挙げた。
それによると、『Net Generation Initiative』製品として、ISP/ASP向けのアプリケーションを今後も発表する予定という。『Net
Generation Initiative』として提供するサービスは大きく分けて以下の3つ。(1)今回発表された製品をはじめとする管理サービス提供型のアプリケーション、(2)携帯情報端末向け機能を含むパーベイシブサービス提供型のアプリケーション、(3)次世代通信サービス対応型のアプリケーション。
「企業のコンピューティング環境は、従来のメインフレーム型やクライアントサーバー型から、インターネット/Web型、パーベイシブ型へ移行している。このため、サーバーに要求される機能は増え、複数連携でトランザクションを管理するという課題が生まれている」
「この中で、ISP/ASPが顧客企業提供するサービスは、ネットワーク管理からコンピュータ管理へ、さらにアプリケーション管理、ビジネスプロセス管理と、より付加価値が高いビジネスモデルに移行するだろう。チボリは、今回の製品を皮切りに、2000年の重点事業として、サービスプロバイダー向け統合運用管理製品群を提供する」