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米AMD、Pentium IIIに先駆け1GHz動作のAthlonを発表――価格は1299ドル

2000年03月06日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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米AMD社は6日(現地時間)、1GHz動作の『AMD Athlon』を出荷開始したと発表した。1000個ロット時の価格は1299ドル(約14万円)。同時にAthlon-950MHz(同999ドル、約10万7000円)、Athlon-900MHz(同899ドル、約9万7000円)も発表された。

『AMD Athlonプロセッサ』
『AMD Athlonプロセッサ』



米AMDの発表と同時に、米コンパックコンピュータ社と米ゲートウェイ社から、Athlon-1GHzを搭載したデスクトップパソコンが発表された。コンパックが発売するのは『Presario 5900Z』で、17インチディスプレーとセットで2499ドル(約26万8000円)。9日に発売開始予定。ゲートウェイが発売するのは、『Select 1000 deluxe』で、19インチディスプレーとセットで3128ドル(約33万6000円)。即日販売を開始した。

今回発表されたAthlon-1GHz/950MHz/900MHzは、テキサス州オースチンの工場で、0.18μmプロセス、アルミニウム配線技術で製造されたもの。

AMDはインテルと激しいクロック競争を繰り広げている。インテルが8日(現地時間)に発表するというニュースが、先週末から海外のPC関連ニュースサイトを中心に流れており、AMDのこの発表は、その機先を制するものだ。是が非でも“世界最初のコンシューマー向け1GHz動作プロセッサーを出荷”という“勲章”が欲しいという意思の表われだろう。

Pentium III-1GHzはごく限られた数量の出荷で、非常に高価だという観測が流れているが、Athlon-1GHzの1299ドルという価格については、かなり抑えたものと見られる。

なお日本AMD(株)によれば、明日7日午後に発表予定としており、「少なくとも1社以上からAthlon-1GHzパソコンが発表される」としている。

2月半ばのAthlon-850MHzの発表から、わずか3週間ほどで1GHzが発表されたことになる。昨年の時点で2000年末と見られていた1GHzプロセッサーの出荷が大幅に早まったことで、次世代プロセッサーもにらんだAMDとインテルの競争は一層熱を帯びてきた。

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