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【IBM総合フェア Vol.2】e-ビジネスを支えるハードウェア

2000年03月01日 00時00分更新

文● 浅野純也

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千葉・幕張メッセにおいて、1日から3日まで開催中の“IBM総合フェア2000”から、日本アイ・ビー・エム(株)が展示したe-ビジネス関連のハードウェアとその関連製品を紹介する。

総合フェアの展示会場には、IBMのブースがテーマごとに分かれて点在している。“e-ビジネスを支えるハードウェア”というテーマにあるブースには、『AS/400』、『RS/6000』といった大型エンタープライズサーバー、Windows NTベースの『Netfinity』などの各種サーバーが展示されている。

中でも超並列UNIXサーバーのRS/6000がこうした展示会に並ぶのは珍しく、多くの人が注目していた。RS/6000はチェス対決や長野オリンピックのウェブサーバーとして使用された、同社のフラッグシップ的サーバーである。

1台で最大512ノード、32クラスター構成が可能なRS/6000 SP。カバーの奥でインジケーターが点滅している 1台で最大512ノード、32クラスター構成が可能なRS/6000 SP。カバーの奥でインジケーターが点滅している



このブースではプリンターの展示にも力が入れられており、最近注目されているオンデマンドプリンティング(ODP)、つまり少数出版に対応する印刷システムなども並べられた。専用の用紙を製紙会社と共同で新たに開発するなど、この分野への力の入れ方が見える。またプリンターのステータスをウェブブラウザーで管理・監視できるウェブプリンターなども展示された。

品質やコストなどODPに最適化された印刷用紙のロールを製紙会社と共同開発した。奥がODP用のプリンター 品質やコストなどODPに最適化された印刷用紙のロールを製紙会社と共同開発した。奥がODP用のプリンター



ウェブ対応プリンター。PDFをクライアント側で展開することなく、ダイレクトに印刷できる機能もある ウェブ対応プリンター。PDFをクライアント側で展開することなく、ダイレクトに印刷できる機能もある



ふだん見る機会が少ない企業向けのストレージサーバーも展示された ふだん見る機会が少ない企業向けのストレージサーバーも展示された



IBMの新しいコンセプト“Edge of Network”(EoN:イオンと発音する)に対応する製品も展示された。EoNはe-ビジネスに対応した企業向けのネットワーククライアントで、管理コストの軽減と省スペース設計などが特徴。

従来の『IBM PC』や『Aptiva』などのクライアントPCに代わる位置付けで、ウェブブラウジングを目的にした『Internet Appliance』、LinuxやWindows Based TerminalをOSとして使う省スペースタイプの『Thin Clients』、レガシーデバイスを完全に取り除き、PCIとUSBだけを残した『Legacy Free』などがある。

すでに米国ではお披露目されていたが、日本ではこれが初めて。これらは単体売りはされず、ソリューションを構成する一要素として導入される予定だ。実際の製品投入に関しては、Legacy Freeが春、Thin Clientsが第2四半期、Internet Applianceが年内としている。

EoNコンセプトによる『Internet Appliance』モデル EoNコンセプトによる『Internet Appliance』モデル



Windows Based TerminalやLinuxの搭載を想定した『Network Station』(Thin Clients) Windows Based TerminalやLinuxの搭載を想定した『Network Station』(Thin Clients)



Windowsベースの省スペースデスクトップ「Legacy Free」モデル Windowsベースの省スペースデスクトップ「Legacy Free」モデル



発表されたばかりの『IntelliStation』の新モデルも展示された 発表されたばかりの『IntelliStation』の新モデルも展示された



ノート付き手書きタブレット『CrossPad』のWorkPad版ともいえる武藤工業の『Decrio for WorkPad』。手書きパッド上で書いたメモをWorkPadに転送、管理することができる ノート付き手書きタブレット『CrossPad』のWorkPad版ともいえる武藤工業の『Decrio for WorkPad』。手書きパッド上で書いたメモをWorkPadに転送、管理することができる



会場案内データを転送するサービスやデジタルスタンプラリーに使われるなど『WorkPad』が大活躍。来場者向け貸し出しサービスも実施された 会場案内データを転送するサービスやデジタルスタンプラリーに使われるなど『WorkPad』が大活躍。来場者向け貸し出しサービスも実施された

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