今回の“AOU2000
アミューズメント・エキスポ”では、両手両足を使う新たなゲームマシンが展示されており、来場者の注目を集めていた。また、各メーカーのメインステージには個性豊かなゲストが登場、観客を沸かせていた。
(株)アトラスと(株)シグマは、それぞれのブースで、動作認識システム(Gesture
Recognition Technology)を塔載したビデオゲーム筐体『Dynamica(ダイナミカ)』を参考出展している。
Dynamicaは、画面上のキャラクターがプレイヤーの動きに連動し、プレイヤーが実際に行なうパンチやキックによって敵キャラクターを倒すという“体汗格闘ゲーム”。プレイヤーの動きを筐体内のセンサーが読み取り、画面上のキャラクターに反映、敵キャラと戦えるというもの。
スタート時、プレイヤーが、プレイヤースペースの中心に直立不動で5秒間立つと、その間にマシンがプレイヤーの身長や横幅等をセンサーで読み取る。また、プレイヤーの足元には円形のフットセンサーがあり、プレイヤーはこの円形内で動かないと動作が画面に反映されない。
プレイヤーが操作するキャラクターの選択は、フットセンサーを踏んで行なう。また、画面上のメニューの上下選択は、プレイヤーがしゃがむことで選択可能。選択決定は、プレイヤーが腕を前に出す(パンチのポーズ)ことで決定となる。
格闘ゲームでの基本技はパンチとキック。また、パンチやキック、フットスイッチ、しゃがむなどの体の上下の組み合わせにより、投げ技や必殺技を出せるという。現在の開発度は50パーセント。
ダイナミカは、画面サイズが33インチ対応の“ダイナミカ33”と、50インチの“ダイナミカ50”の2種類があり、ダイナミカ33はアトラスが、ダイナミカ50はシグマがそれぞれ提供する。どちらもシステムは同じだが、対応ゲームが異なるという。
コナミ(株)は、全身アクションダンスゲーム『DanceManiaX(ダンスマニアックス)』(仮称)を出展している。『DDR(Dance
Dance Revolution)』が足で踊るのに対して、『DanceManiaX』は両手/両足を使って踊るダンスゲーム。
筐体の上下2列に4つずつ配置されたダンスセンサーで入力を検知する仕組み。センサーに体の一部をかざすだけで入力できるので、両手両足を使った全身でのパフォーマンスが楽しめるという。
サウンドは、ストリートライクな楽曲からクラブミュージックまでさまざまな楽曲を収録。また、8つのダンスセンサーが3色に光り、さらに7つのライトを装備するなど、派手な演出も行なわれる。開発度は40パーセントという。
(株)セガ・エンタープライゼスのステージには、アフロヘアがトレードマークのバンド『ダンス☆マン』が登場した。ダンス☆マンは、'70~'80年代のダンスクラシックスの名曲を空耳的にコミカルな日本語歌詞でカバーするグループ。最近ではモーニング娘。の『LOVEマシーン』の編曲/演奏を手がけているという。同社の音楽系メダルゲーム『DANCING
FEVER』にダンス☆マンが採用されていることから、今回のステージ登場となった。
ダンス☆マンは、『ダンス部部長南原』、『ミルク好き』、『よくある名字「斉藤」』を熱唱、会場をおおいに盛り上げていた |
(株)ナムコのステージには、演歌歌手の冠二郎が登場した。冠二郎は、同社のトラックを運転しながらゴールを目指すロードアクションゲーム『トラック狂走曲』のBGMを提供している。
トラックロードアクションゲーム『トラック狂走曲』。筐体はトラックの運転席を再現しており、ハンドルも大きい |
ゲームのデモ画面を見る冠二郎(右)と、司会役の大木凡人(左) |