シャープ(株)は、A5サイズハンドヘルドPCの“テリオス”シリーズに、35万画素のデジタルカメラを内蔵した『HC-VJ1C』を追加、3月10日から発売すると発表した。価格はオープンプライスで、予想販売価格は14万8000円。
テリオス HC-VJ1C |
HC-VJ1Cは、ドイツで開催中のCeBIT2000において、独シャープから発表された『HC-7000』と基本スペックを共有するモデル。おもに、搭載するソフトが異なっている。
ディスプレーには7.1インチのTFTカラー液晶(800×600ドット)、56kbpsの内蔵モデム、32MBのRAM(データ記憶領域は最大16MB)を搭載する。インターフェースはUSB、PCカードスロット(TypeII)、コンパクトフラッシュカードスロット(TypeII)を装備している。本体サイズは幅213×奥行き140×高さ28.3mm、重さ860g(バッテリー含む)。
CPUについては、HC-7000が148MHz動作のMIPSを搭載するのに対し、HC-VJ1Cは従来モデルのテリオスと同じく129MHz版を搭載している。ただし、シャープによると同CPUにはキャッシュメモリーのライトバック機能が追加されており、従来モデルに比べ約10パーセント性能が向上しているという。
搭載するデジタルカメラは、35万画素のCMOSセンサーを利用したもの。本体の電源がオフの状態でも撮影が可能だ。HC-7000では静止画のみの撮影となっているが、HC-VJ1Cでは最大1分間の動画を撮影することができる。また、本体に付属する液晶リモコンをシャッターとして利用することも可能だ。
OSには『Microsoft Windows CE V2.11 日本語版』を採用。IMEにはジャストシステム(株)の『ATOK
Pocket for Windows CE』を搭載する。
本体ROMに内蔵するソフトには、Pocket Office、Pocket Internet Explorer、Pocket Outlookといったマイクロソフト製品のほか、ソニー(株)の『PostPet for
Windows CE』やビデオメールソフト、MP3プレーヤーソフトなどが用意されている。
付属品は、パソコンとの連携ソフト『Microsoft ActiveSync 3.0
日本語版』、液晶リモコン、ヘッドホン、キーボードカバー、ACアダプターなど。バッテリーは、モデム非使用時で約10時間、モデム使用時で5時間の動作が可能となっている。