このページの本文へ

Javaコンソーシアム、工業応用分野向けのフレームワーク“JIM”を標準化

2000年02月25日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

Javaコンソーシアムは25日、工業応用分野でJavaを活用するフレームワーク“JIM”(Java for Industrial Monitoring Framework)を標準化し、同コンソーシアムのウェブサイトで仕様書などを無償公開すると発表した。

同コンソーシアムは、Javaの普及、促進を目的とした任意団体で、会員数は285社。設立は'98年5月で、「3年3期の期間限定で活動している。Javaの普及、促進を目的に集まっているが、お互いライバルでもあり、3年経った後は、それぞれで行なっていく」(Javaコンソーシアム代表で、NTTコミュニケーションウェア(株)代表取締役社長の三原種昭氏)という。

Javaコンソーシアム代表の三原種昭氏
Javaコンソーシアム代表の三原種昭氏



同コンソーシアム工業応用部会のリーダーで、(株)山武の制御機器事業部コンポーネント事業統括部マーケティング第2部部長付次長である橋向博昭氏は「ウェブ技術を利用すれば、従来は出来なかったことを実現可能なことがわかってきた。お客さまが操作する部分は、標準化していくのがよい」と、JIMの標準化が意義のあるものであることを説明した。

「標準化するにあたって、オープンであること、工業所有権などは無償で公開すること、仕様書やソース、ライブラリーなどはだれでもダウンロードできビジネスに利用できることを念頭に置いて、作業を行なってきた。また、OPC(OLE for Process Control)などとの相互接続性も十分考慮した」と述べた。

Javaコンソーシアム工業応用部会のリーダーの橋向博昭氏
Javaコンソーシアム工業応用部会のリーダーの橋向博昭氏



JIMで標準化されているのは、データのやり取りの部分など。その部分を標準化することにより、クロスプラットフォーム間で、データのやり取りを行なえるようになる。それにより、各社が開発したコンポーネントを利用して、プログラミングレスでアプリケーションを開発できるとしている。

JIMの仕様書やソース、ライブラリーは、同コンソーシアムのウェブサイトで2月28日に公開され、無償でダウンロードできる。英語版の仕様書などについては3月中旬の予定という。

JIMは既に、Javaの国際的な標準仕様作成機関であるJCP(Java Community Process)に登録済みで、標準作成の作業が開始されたとしている。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン