インテル(株)は、EC向けの新製品としてSSL(Secure Socket Layer)暗号処理を行なう装置『Intel
NetStructure 7110 e-Commerce Accelerator』、『Intel NetStructure 7180 e-Commerce
Director』を3月1日に発売する。
NetStructure 7110 e-Commerce Acceleratorは、SSLトラフィックの高速処理を行なう装置。従来ウェブサーバーが行なっていたSSLの暗号化/復号化処理を行なうもので、従来のソフトウェア処理に比べ、処理速度を50倍にまで高速化できるという。ルーターとウェブサーバーの間に接続するだけで利用でき、サーバーの設定変更や追加のためのソフトウェアインストールなどが不要。また、複数の同製品をサーバーにカスケード接続(直列接続)でき、1台に障害が発生した場合、データを2台目のユニット、あるいはサーバーにバイパスして送ることが可能。最大5台まで接続できる。インターフェースは10BASE-T/100BASE-TX対応ポート×2。本体サイズは幅423.9×奥行き423.9×高さ44.5mmで、19インチトラックに搭載可能。SSL暗号化ビット長が56bitの機種と128bit機種の2タイプが用意されており、価格はそれぞれ250万円。
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| 『Intel NetStructure 7110 e-Commerce Accelerator』 |
Intel NetStructure 7180 e-Commerce Directorは、SSLトラフィック高速処理機能と、レイヤー7トラフィック管理機能を統合した製品。従来製品に比べ、SSL処理を150倍にまで高速化できるという。また、トラフィック管理機能により、ECサイトのトランザクションをリアルタイムにモニタして、複数のサーバーに負荷を分散させることが可能。そのほか、HTTP400/500/600番台のエラー発生を検知し、他のサーバーに処理を行なわせるセッションリカバリー機能も搭載する。インターフェースは10BASE-T/100BASE-TX対応ポート×2。本体サイズは幅436.6×奥行き603.25×高さ88.9mmで、19インチトラックに搭載可能。SSL暗号化ビット長が56bitの機種と128bit機種の2タイプが用意されており、価格はそれぞれ750万円。
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| 『Intel NetStructure 7180 e-Commerce Director』 |
都内で行なわれた記者説明会の席上で、同社代表取締役社長の傳田信行氏は「従来のインテルの役割はコンピューター業界全体へのビルディングブロックの提供であったが、今後はインターネットエコノミーへのビルディングブロックの提供を行なっていく。われわれのビジネスはインターネットベースに移行しており、'99年はウェブによる製品受注が売上全体の42パーセントを占めている。この割合は今後ますます増えるだろう。われわれはインターネット商取引で業界ナンバー1を目指す」と説明した。
また、米インテル社コミュニケーションシステム事業本部プロダクト・マネージメント・ディレクタのDavid
Finlay(デイビッド・フィンレイ)氏は、「他社の製品はSSLの高速化だけを目的としているが、われわれの製品はネットワークに透過的であり、多くのサーバーで共有できる。導入の際に、いままでのネットワーク構成に影響がないことも考慮してほしい」と語った。
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| 右から、インテル(株)代表取締役社長の傳田信行氏、米インテル社コミュニケーションシステム事業本部プロダクト・マネージメント・ディレクタのDavid Finlay(デイビッド・フィンレイ)氏、インテル(株)コミュニケーションシステム事業本部本部長の宗像義恵氏 |
なお、両製品は、OEMとしても提供される。本日付で日本電気(株)が、NetStructure
7110 e-Commerce AcceleratorのOEMである『EA100』を発表したほか、今後リリースを予定しているメーカーが数社あるという。NECの『EA100』は4月11日発売で、価格は250万円。
