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日本HPがメディアブリーフィングを実施--米本社の新組織とIA-64戦略

2000年02月24日 00時00分更新

文● 浅野純也

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日本ヒューレット・パッカード(株)は21日、同社の高井戸事業所でメディア向けのブリーフィングを行なった。これは米国本社で発足した新組織の概要とIA-64戦略に関するもので、米国本社からマネージャークラスのスタッフが来日した。

新しく発足したのは技術計算用に使われるビジュアルワークステーションやサーバー製品を統合して扱う“Technical Computing Division”。両事業を統合してディレクションすることで、低価格品の開発やテクニカルサポートなど生産性の向上を狙ったもの。またこのほかにも、市場におけるコストパフォーマンス面でのリーダーシップの確保、IA-32やPA-RISC、IA-64など同社が持つ複数のアーキテクチャーを一括して扱うことでクリアなロードマップを明示すること、32bitや64bitのUNIXやLinux、Windows 2000など採用OSのフレキシビリティーの確保、投資の最適化、などが新事業部発足の理由として語られた。

Windows NT(2000)とLinuxをOSに搭載する従来のPクラスと新しいXクラスのロードマップ
Windows NT(2000)とLinuxをOSに搭載する従来のPクラスと新しいXクラスのロードマップ



そして同ディビジョンが扱うVisualize Workstationの新ラインナップとして、新たに設定されたXクラス、そして従来のB、C、Jクラスに投入される新製品についての説明も行なわれた。UNIXベースの新モデル『B2000』は上位モデルの『C3000』のパフォーマンスを半分の価格で実現するもの。400MHzのPA-8500を搭載する製品。Cクラスの新モデル『C3600』は552MHzのPA-8600を搭載、『VISUALIZE-fxe』をはじめとする複数のグラフィックスカードをサポートするのが特徴だ。そして552MHzのPA-8600を2基搭載する『J5600』も紹介された。XクラスはWindows NTまたはLinuxベースのワークステーション。Xクラスの各モデルはPentium IIIとSDRAMをアーキテクチャーに採用しながら、1段上のクロック周波数を採用したRDRAM製品よりも高いパフォーマンスを発揮するのが特徴だ。

またIA-64戦略については、ItaniumをはじめとするIntelのIA-64製品にHPの技術が深く関与していることを改めて確認するとともに(IA-64の核であるEPICはIntelとHPとの共同開発)、新しい製品ラインナップとしてIA-64ベースのIクラスを準備していると話した。

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