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亜細亜証券印刷とジャストシステムなど、インターネットでの金融情報サービスで提携

2000年02月23日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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亜細亜証券印刷(株)、(株)ジャストシステム、ジャストシステムの子会社である投信市場(株)の3社は、インターネットでの金融情報サービスで提携したと発表、本日都内で記者会見を行なった。

提携の第1弾として、亜細亜印刷証券が運営する投資家向け情報サイト“IR-BOX”で提供する投資信託情報を、投信市場が運営する投資信託情報サイト“投信市場”に供給。3月から投信市場サイト上で、IR-BOXの投資信託情報が閲覧できるようになる。

これにより、投信市場のサイト画面で投資信託情報の検索が可能となる。また、ジャストシステムの日本語処理技術“ConceptBase Search”を利用して、「ヨーロッパの株式への投資」といった自然文による検索サービスも5月に開始するという。

“投信市場”サイト画面。インターネット初心者や女性を意識した、わかりやすいユーザーインターフェースにしているという
“投信市場”サイト画面。インターネット初心者や女性を意識した、わかりやすいユーザーインターフェースにしているという



IR-BOXは、投資家向けに、上場企業や公開企業など合計593社の有価証券報告書や事業報告書、および25社の投資信託要約目論見書などを、サイト上で提供している。また、投信市場は、投資信託の初心者やインターネット初心者向けに、投資信託などの金融情報をわかりやすく提供するサイト。コミュニティーに重点を置き、ファイナンシャルプランナーへの質問コーナーなど、コミュニティーを通して投資信託がわかるようなサービスを行なっている。両サイトとも、無料で閲覧可能。

記者会見の席上、亜細亜証券印刷の代表取締役社長である上野守生氏は、「IR-BOXのコンテンツを投信市場に提供することで、IR-BOX登録企業の露出度が高くなる。企業情報をより広くユーザーに見てもらうことは企業にとって有益だ」と、提携の狙いを説明。

また、「今回の提携によるわれわれのメリットは、登録企業に対するサービスの強化につながるということ。われわれと登録企業とのつながりをより密接にしていくための手段のひとつだ。今後はさらに高度なコンテンツを開発し、ユーザーに有益な情報を提供したい」としている。

投信市場の代表取締役社長である宮嶋淳氏は、「今回の提携は、亜細亜証券印刷のコンテンツとネット上での投資サービスに関するノウハウ、およびジャストシステムの日本語処理技術の融合。IR-BOXがプロフェッショナルの投資家向けサービスであるのに対し、投信市場は、投資の初心者、インターネットの初心者向けサービスを提供する」と語り、幅広いサービスが展開できるとした。

今後の展開については、「IR-BOXとインターネット上での広告営業やコンテンツ誘致など、販促活動においても協力して事業を展開していく。また、コンテンツ開発も共同で行なうほか、ConceptBaseを利用した新たなアプリケーションの共同開発も予定している」と語った。

ジャストシステムの代表取締役社長である浮川和宣氏は、「多くの人たちにわれわれの日本語処理に関するテクノロジーを応用してもらいたい。現在、インターネットのさまざまな利用方法が登場している。われわれの日本語処理テクノロジーによって、インターネット上の情報をもっと使いやすくしたい」と挨拶した。

右から、亜細亜証券印刷(株)の上野社長、(株)ジャストシステムの浮川社長、投信市場(株)の宮嶋社長
右から、亜細亜証券印刷(株)の上野社長、(株)ジャストシステムの浮川社長、投信市場(株)の宮嶋社長

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