【MACWORLD Expo/Tokyo 2000 Vol.15】エキスポ会場の水先案内人。MACWORLDの見所が分かる“シェルパツアー”

2000年02月22日 00時00分更新

文● 正月孝広　

16日から19日まで、千葉・幕張メッセ(日本コンベンションセンター)において“MACWORLD Expo/Tokyo 2000”が開催された。今回のこのエキスポにはベンダーやユーザーグループを合わせて233社もの参加があり、ビギナーは広い会場の中ではどこにお目当てのブースがあるのか、また刺激のあるブースがどこなのか、非常に迷ってしまう。

エキスポ会場のエキスパートが道案内

そんな状況の中、Macのユーザーグループが立ち上がり、会場での来場者ツアーを実施、見どころなど解説を交えテンポよく場内を案内してくれるのが“シェルパツアー”である。この名前は山登りのサポート、道案内をする“Sherpa”から取られ、エキスポ会場のエキスパートとして活躍していた。

シェルパツアーは毎日1時間おきに出発し、1時間で会場全体を隅々まで歩く。1ツアーは20名前後。事前にインターネットでの予約が必要である。
　
今回参加したツアーの案内を担当してくれたのは、“マックお宝鑑定団”副会長、“JOE”こと村上丈一郎氏。JOE氏はカラフルなヘアースタイルと独特の勢いのある口調で、参加者の心を和ませ、ツアーの一体感を瞬く間に作り上げた。以下、実際にまわったブースを紹介していく。


今回のシェルパツアーのリーダーを務めてくれたJOE(村上丈一郎氏)。参加者をぐいぐい引っ張っていきながら、積極的に会場を案内してくれた


黄色いスクエアの旗がツアーの目印。各ブースで説明を受け、次々と移動していく

act2

『Stuffit』という圧縮・解凍の総合環境を提供するツールを日本で販売している。また『MacMP3』というMacのMP3関連ソフトの中で1番のシェアを誇るソフトも発売。

アクト・ツー
http://www.act2.co.jp/


act2のブースの前で説明を受ける。MP3ソフト『MacMP3』の解説が行なわれた

iomega

Macの周辺機器を総合的にサポートするiomega。今回はUSB対応のzipドライブを中心に展示。

アイオメガ
http://www.iomega.co.jp/

DIT

インターネット回線などネットワークを総合的にサポートしているDIT。今回、幕張会場の回線もサポート。

ディアイティ
http://www.dit.co.jp/

サクセス

映画を観ながら英会話を学ぶCD-ROM“バーチャルシアター”を展開している。現在10タイトルを発表。

サクセス
http://www.success-corp.co.jp/


エデュケーションコーナーの1つ、サクセスのブース。英語を観ながら英会話を学べるCD-ROMを販売。きめ細かい学習方法が可能

クニリサーチインターナショナル

メールソフト『EudoraPro』で有名なクニリサーチインターナショナル。会場では斬新なシリーズEudora Art Seriesの『ENIGMA』が展示された。

クニリサーチインターナショナル
http://www.kuni.co.jp/


満を持して発売になった『ENIGMA』。このメールソフトは機械なので、使ううちに錆びてくるという解説に参加者は大笑い

AMULET

PowerBookなどを中心にハードウェアのサポートする力強いショップ。Macだけでなくいろいろなプラットホームを扱っている。

AMULET(株式会社市川充商店)
http://www.amulet.co.jp/


シェルパのツアーの解説を引き受けてくれたAMULETのかぶり物の人。表情は見えないが、話しぶりにはとても親近感がわいた

エクス・ツールス

『Shade』という純国産の3Dソフトの販売を手掛けている。これは非常に高速かつ繊細に3Dを描画することができるソフト。

エクス・ツールス
http://www.ex-tools.co.jp/


3D作成ソフト“Shade”の解説が行なわれた、エクス・ツールスのブース

マイクロソフト

“Internet Explorer5”がリリースされ、ひときわ混雑を極めていたブース。またボールのないマウス“インテリマウス”もリリース。

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/mac/


大幅に機能拡張されて発表になった“Internet Explorer5”の解説は、ひときわ注目を浴びていた

コーシングラフィックシステムズ

“キューティーマスコット”でお馴染のコーシングラフィックシステムズ。意欲的なソフトがここから多く生まれている。

コーシングラフィックシステムズ
http://www.kohshin-graphic-sys.com/


“キューティーマスコット”や“ジャンボエディタ”など、幅広いジャンルを扱うソフトハウス、コーシングラフィックシステムズ

フォーカルポイントコンピュータ

プロフェッショナルな映像の世界ではあまりにも有名なフォーカルポイントコンピュータ。エンドユーザー向けのUSBカメラ『たこチュー』が展示してあった。

フォーカルポイントコンピュータ
http://www.focal-point.com/


USBで接続するパーソナルカメラ『たこチュー』。スタイルもなかなか独特で目立っていた

SANYO

高速での記録や撮影が可能で、動画も撮影できるデジカメ『DSC-X 200』を展示。動画はQuickTimeで記録される。

三洋電機
http://www.sanyo.co.jp/


SANYOのブースではデジタルカメラをデモ

島村楽器

ミュージックシーンを支える島村楽器。デスクトップミュージックの分野でも幅広くサービスをする。

島村楽器
http://www.shimamura.co.jp/

メディア・インテグレーション

『GrooveMaker』というリミックスソフトを販売。難しい知識は必要とせず、マウス操作だけでクラブミュージックを作れる。

メディア・インテグレーション
http://www.miroc.co.jp/

最後にユーザーグループのブースでプレゼント大会が実施され、1ツアーは終了した。短時間でのツアーだが、Macを取り巻くハード、ソフトの最新状況がすぐに吸収できるように構成されている。予約がすぐに一杯になるこのツアーの人気の高さもうなずける。サポートをするユーザーグループのパワーと情熱を感じることができたツアーだった。


シェルパツアーのスタッフ。カートに載っているスピーカーで、マイクの声を流しながら、まさしく会場を練り歩く。右下のカラフルなヘアースタイルが今回のリーダー、“JOE”