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アイエスエフ、ウェブを閲覧しながら、高音質な通話ができる“e-Phoneダイレクト”を開始

2000年02月18日 00時00分更新

文● 編集部 井上猛雄

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(株)アイエスエフは、東京・千代田区の帝国ホテルにおいて、インターネットでウェブを閲覧しながら、同時にPC to Phoneで高音質な通話ができるサービス“e-Phoneダイレクト”を17日より開始すると発表した。

同社は、'99年5月に設立されたばかりの、インターネットセキュリティーなどを専門とする会社。今回発表した“e-Phoneダイレクト”サービスは、インターネット上でウェブを閲覧しながら、通常の電話回線と同等の音質で通話できるもの。この機能をウェブに組み込んでECなどの電子商取引関連に利用すれば、顧客側で音声通話をしながら商品を注文したり、問い合わせたりできるようになる。

このサービスを受けるには、まず同社のウェブ(http://www.isf.co.jp/e-phone/direct/body_d.html)から専用プラグインソフトをダウンロードする。自社のウェブサイトにe-Phoneのプログラムを組み込み、アイコンボタンを付ける。ウェブの閲覧者がこのアイコンをクリックすると、インターネット経由で自動的にウェブ提供者の指定先コールセンターなどにつながり、通話ができるようになる。

e-Phoneダイレクトの画面。“Call”ボタンをクリックすると指定先へダイレクトにつながるe-Phoneダイレクトの画面。“Call”ボタンをクリックすると指定先へダイレクトにつながる



初期開設費は、プログラムをウェブに組み込むための設置料金が3万円。使用料金は基本利用料金として月額6000円(5000円分の通話料金を含む)が掛かる。通話料が5000円を超えた場合には、1分あたり15円(1通話1分までの基本料金は25円)が加算される。

3月1日より、e-Phone専用のウェブを開設し、ウェブでの申し込みも始める。こちらはクレジットカードで決済できる。

使用環境は、マイクスピーカー(一体型ヘッドセット推奨)、全2重サウンドカードを搭載したPC、OSはWindows95/98/NT(Mac未対応)、ブラウザーはInternet Explorer4.0/5.0またはNetscape Navigator4.0。

このサービスは、VoIP(Voice over IP)技術を利用している。アイエスエフのゲートウェイは、東京、横浜、大阪、ニューヨークに設置してあり、ここから一般の公衆電話網に接続することになる。来月には名古屋にも増設する。そのほかにも年内中に、福岡、仙台、札幌など全国24ヵ所に増設する予定。長距離/国際電話回線の低コストな代替手段になる。

発表会の模様。同社代表取締役の大田氏、公開準備室室長の荒木氏、システム担当の葛西氏。同社はマザーズに上場する予定もあるという
発表会の模様。同社代表取締役の大田氏、公開準備室室長の荒木氏、システム担当の葛西氏。同社はマザーズに上場する予定もあるという



同社代表取締役の大田幸多郎氏は、「将来的には全国64ヵ所まで拡充し、“PC to Phone” だけでなく、プリペイドカードを使用した格安料金の“Phone to Phone”サービスなども展開していく」と今後の展望を述べた。

また、“e-Phoneダイレクト”の音質については、「従来より音質は良い。ただし、ユーザーが利用するプロバイダーによっては、違いはある。2次、3次プロバイダーになると音声に影響が出てくることもあるので、基準を策定中だ」とした。

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