米サンフランシスコ、17日午前0時。そのとき、ダウンタウンにあるパソコンショップの入口は、堅く閉ざされていた。
17日(現地時間)に発売が開始されるWindows 2000だが、Windows 2000 Conference
& Expoが開催されているサンフランシスコでは、パソコンショップによる深夜発売は実施されなかった。
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| ダウンタウンのCompUSAはご覧のとおり、人っ子一人いない状態だった |
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| 17日の深夜12時過ぎを指す時計。普段と何ら変わりのない夜を迎えていた |
サンフランシスコのダウンタウンには、全米最大のパソコンショップチェーンとして知られるCompUSAがあり、そのすぐ近くには、やはり専門店チェーンのComputownがある。両店とも昼間は多くの来客でにぎわっており、特にCompUSAにはiMacやインターネットを無料体験できるコーナーが設けられていることもあり、買い物目当て以外の来客も少なくない。
だが17日の深夜12時は、いつもの深夜と同様、ショップの入口は閉ざされていた。CompUSAのウェブサイトでも、特にWindows
2000の発売日に関するコメントは見られず、静かに17日を迎えることとなった。
 | こちらはComputown。朝から晩まで人通りの絶えないダウンタウンだが、さすがに12時にもなると、行き交う人はまばらだ |
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'98年にWindows 98が発売されたときには、多くのパソコンショップが深夜発売を実施。98ドル(約1万円)のWindows
98搭載パソコンなど、客寄せ目的の目玉商品が話題になり、一部のショップでは数百人の列を成していたほどだった。
だが、今回のWindows 2000発売では、コンシューマー向けの『Windows 2000
Professional Desktop』は同時発売されない。そのため、個人ユーザーを惹きつけるような話題を提供することができず、各ショップも深夜発売を企画しなかった模様だ。
日本では秋葉原などの専門店街でパソコンショップによる深夜発売が行なわれる予定だが、ここ米国では新聞報道を見ても、Windows
2000にバグが見つかったというネガティブな話題ばかり。ユーザーの間でも、特に大きな盛り上がりはないようだ。
店頭には新型PowerBook G3のポスターが
Windows 2000の代わり、というわけではないだろうが、CompUSAのショーウインドーには早速、新型PowerBook G3のポスターが張り出されていた。アップルコンピュータのスティーブ・ジョブズCEOが、幕張メッセで新型PowerBook G3を発表したのは、サンフランシスコ時間での15日午後7時ごろ。その翌日には早くも、米国内のショップにポスターが張り出されたことになる。
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| PowerBookの横にデジタルビデオカメラが置かれていることから、新型だということがわかる。PowerBookの画面上には、『Final Cut Pro』のウインドーが開いている |
