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日立、コンシューマー向けPC“Priusシリーズ”の新製品として、ディスプレー一体型デスクトップPCとノートPCを発表

2000年02月16日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)日立製作所は、コンシューマー向けPC“Priusシリーズ”の新製品として、デスクトップPC『Prius DECK 610N』、『Prius 310N』、およびノートPC『Prius note 20N』、『Prius note 220N』を発表した。

『Prius DECK 610N』

ディスプレー一体型のエンターテインメント向けデスクトップPC『Prius DECK 610N』は、ハイエンドモデル『6105ST60N』と、エントリーモデル『6105ST55N』の2モデルが用意されている。ハイエンドモデルは、CPUにPentium III-600EMHzを採用し、30GBのHDD(Ultra-ATA対応)とSuper DISK『LS-120』を搭載する。エントリーモデルは、CPUにPentium III-550EMHzを採用、20GBのHDD(Ultra-ATA対応)を搭載する。Super DISKは装備しておらず、3.5型FDDを内蔵する。

フレームにシルバーカラーを採用した『Prius DECK 610N』
フレームにシルバーカラーを採用した『Prius DECK 610N』



両機種とも、15型Super IPS方式TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)と6倍速DVD-ROMドライブ(CD-ROM読み込み時は24倍速)を装備する。Super IPS方式とは、視野角が上下左右170度、コントラスト比が300:1、色純度(NTSC比)60パーセント以上を実現し、視野角による色調変化を低減することでより鮮やかな画像を表示できるもの。また、DVDタイトルを映画館並みの音で楽しめるように、ドルビーデジタル5.1チャンネルやドルビーサラウンドプロロジック4チャンネルの立体音響を、ヘッドホンで体感できる技術“ドルビーヘッドホン”を採用している。ドルビーヘッドホンは、例えば左チャンネルの音を出力する際、その音の響き成分や部屋の反射音成分を左右のヘッドホンに合成して出力することで、あたかも前方に音源があるように聞こえるというもの。DVD再生ソフト『PureDIVA』を利用してDVDを再生するときにのみ機能する。

データ放送(ADAMS、bitcast)受信対応のTVチューナーボードを内蔵しており、PC画面でTVを観ることが可能。ワイヤレスキーボードとスクロールマウスのほか、最大5mまで離れて操作できるワイヤレスAVリモコンを標準添付する。リモコンには、TVのチャンネル切り替えや音量調整、番組録画、DVDアングル切り替えなど、主にDVDやTV番組の観賞/録画に必要な操作ボタンが装備されている。

128MBのメモリー(SDRAM)を搭載し、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)を内蔵。グラフィックはカナダのATIテクノロジーズ社のRAGE Mobility-M1。インターフェースは、シリアル、パラレル、ワイヤレスキーボード/ワイヤレスマウス対応赤外線ポート、USB×2、キーボード(PS/2)、マウス(PS/2)、外部ディスプレー出力、ライン入出力、マイク入力、ヘッドホン出力、TVアンテナ入力、Sビデオ入力、コンポジット入力、Sビデオ/コンポジット出力、PCカードスロット(TypeII×1)。

OSはWindows 98 Second Ediotion。付属ソフトとして、日立デジタル平凡社の百科事典ソフト『世界大百科事典プロフェッショナル版』をプレインストールするほか、DVD再生ソフト『PureDIVA』、MPEG-1/MPEG-2に対応したMPEG再生編集用ソフトを搭載する。

本体サイズは、幅376×奥行き190×高さ387mm、重量は9.5kg。2月19日発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格は、ハイエンドモデルが35万円前後、エントリーモデルは30万円以下。

『Prius 310N』

ディスプレー一体型のスリムデスクトップPC『Prius 310N』は、CPUにCeleron-500MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と15GBのHDD(Ultra-ATA対応)を搭載、15型Super IPS方式TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)と、6倍速DVD-ROMドライブ(CD-ROM読み込み時24倍速)、3.5型FDDを装備する。

デスクトップPC『Prius 310N』。フロントフレームはグリーンカラーのほかに4種類が用意されており、変更可能
デスクトップPC『Prius 310N』。フロントフレームはグリーンカラーのほかに4種類が用意されており、変更可能



グラフィックはATIのRAGE LT Proで、内蔵モデムは56kbps(K56flex/V.90対応)。インターフェースは、シリアル、パラレル、USB×2、キーボード(PS/2)、マウス(PS/2)、外部ディスプレー出力、ライン入出力、マイク入力、TVアンテナ入力、Sビデオ入出力、コンポジット入力。本体サイズは、幅376×奥行き190×高さ387mm、重量は8.6kg。

OSはWindows 98 Second Edition。Microsoft Office 2000 Personalを搭載したモデル『3105ST50N』、ジャストホームを搭載したモデル『3105ST50NJ』、ジャストホームを搭載しデータ放送受信対応のTVチューナーボードを内蔵したモデル『3105ST50NJT』の3モデルが用意されている。また、3モデルとも『世界大百科事典ベーシック版』をプレインストールする。

2月19日発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格は、『3105ST50N』が27万円前後、『3105ST50NJ』が25万円前後、『3105ST50NJT』が27万円前後。

『Prius note 20N』

『Prius note 20N』は、オールインワンタイプのA4サイズノートPC。CPUにモバイルCeleron-450MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と9GBのHDD(Ultra-ATA対応)を搭載する。グラフィックはATI社の3D RAGE LT Proで、14.1型TFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)を装備する。内蔵モデムは56kbps(V.90/K56flex対応)で、PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)。着脱式の24倍速CD-ROMドライブと3.5型FDDを搭載する。ポインティングデバイスはスクロール機能付きポインティングパッドで、PS/2対応のスクロールマウスも付属する。

オールインワンタイプのA4サイズノートPC『Prius note 20N』
オールインワンタイプのA4サイズノートPC『Prius note 20N』



インターフェースは、シリアル、パラレル、赤外線(IrDA1.1準拠)、マウス(PS/2)、外部ディスプレー出力、ライン入力、ヘッドホン出力、マイク入力、USB×2、モデム用モジュラージャック。バッテリー駆動時間は1.5~2.5時間。本体サイズは幅312×奥行き262×高さ37.3mm、重量はCD-ROM装着時で3.05kg。

Microsoft Office 2000 Personal搭載モデル『204T45N』と、ジャストホーム搭載モデル『204T45NJ』の2モデルが用意されている。2モデルとも、OSはWindows 98 Second Editionで、『世界大百科事典ベーシック版』をプレインストールする。2月19日発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格は、『204T45N』が25万円前後、『204T45NJ』が23万円前後。

『Prius note 220N』

『Prius note 220N』は、10.4型TFTカラー液晶ディスプレー(800×600ドット/1677万色)を搭載したB5サイズノートPC。ディスプレー部が190度開き、画面を上下に反転できるのが特徴で、机上で向かい合ってのプレゼンテーションなどに利用できるという。

CPUにモバイルCeleron-450MHzを採用し、64MBのメモリー(SDRAM)と6.4GBのHDD(Ultra-ATA対応)を搭載する。グラフィックは米Trident社の9525DVD。携帯電話/PHSインターフェースと、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)を内蔵する。

画面部が上下に反転するデザインのB5サイズノートPC『Prius note 220N』画面部が上下に反転するデザインのB5サイズノートPC『Prius note 220N』



ポインティングデバイスはスクロール機能付きのポインティングパッド。また、“Intenet”“Mail”“P1”という3つのワンタッチボタンを装備しており、P1は、プレインストールされている『世界大百科事典ベーシック版』を自動的に起動する設定になっている。

着脱式の24倍速CD-ROMドライブと3.5型FDDを搭載。PCカードスロットはTypeII×1(CardBus対応)。インターフェースは、USB×2、マウス(PS/2)、外部ディスプレー出力、ライン入力、ヘッドホン出力、マイク入力、モデム用モジュラージャック。バッテリー駆動時間は0.5~1.5時間。本体サイズは幅270×奥行き222×高さ25mm、重量はCD-ROM装着時で1.65kg。OSはWindows 98 Second Editionで、ジャストホームをプレインストールする。2月26日発売で、価格はオープンプライス。推定小売価格は23万円前後。

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