このページの本文へ

日本ビクター、近赤外線を利用した100Mbpsの無線LANシステムとネットワークカメラの新製品を発表

2000年02月16日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本ビクターは16日、近赤外線を利用した100Mbpsの無線LANシステム『VIPSLAN-100シリーズ OA-N300』と、ネットワークカメラ『VN-C2W』『同C3』を発表した。

OA-N300は、近赤外LED通信により、有効距離300mした無線LAN装置。公道を挟んだオフィス間や、官公庁、学校、工場などでの利用を見込んでいるという。

OA-N300OA-N300



同製品は、100BASE-TX×1ポートを装備している。通信方式は全2重方式。防滴型で、温度が-10度~50度の間、湿度85パーセント以下の環境で動作する。サイズは幅350×奥行き290×高さ470mm、重さ16.5kg。価格はオープンプライスで、予想実売価格は2個1セットで約300万円。出荷は2月21日から。

VN-C2W、同C3は、ネットワークに直接接続できるカメラ。それぞれ、3分の1インチのCMOSカメラを採用しており、画素数は30万画素。VN-C3は光学10倍ズームを搭載している。インターフェースは10BASE-T×1ポートを装備。VN-C2Wが+50度~-50度のパン、+5度~-75度のチルト機構を装備している。同C3は、+160度~-160度のパン、+90度~0度のチルト機構となっている。



VN-C2W


VN-C3


VN-C3は、アラーム機能を搭載しており、センサーやドアと連動して、カメラアングルの変更や録画の開始などを行なえる。VN-C2Wのほうは、ウェブサーバー機能を装備しており、特別なソフトを必要とせず、ウェブブラウザーでモニターできる。
サイズと重さは、VN-C2Wが幅122×奥行き82×高さ97mm、重さ260g。VN-C3が幅166×奥行き110×高さ110mm、重さ730g。価格は、VN-C2Wが21万8000円、VN-C3が26万8000円。出荷は両方とも3月1日から。

あわせて、複数台の同社製ネットワークカメラを1台のパソコンでモニター、コントロールできるソフト『VN-S100』『同S200』も発表した。同ソフトは、ネットワークカメラVN-C1、VN-C2、VN-C3を、S200は最大256台、S100は最大16台、登録できる。登録したすべてのカメラのモニター、コントロール、録画が可能となる。

VN-S200VN-S200



対応OSは、Windows 95/98/NT 4.0 SP4以降。価格は、VN-S100が10万円、同S200が15万円。出荷は3月1日から。

日本ビクターの光通信事業部の白水隆美事業部長は「世界市場で、ネットワークカメラの市場規模は2000年に120億円、2001年には300億円程度の規模になるのではないだろうか」と、専用線によるカメラに変わって、これからはネットワークカメラが伸びていくという見解を示した。

日本ビクターの光通信事業部の白水事業部長日本ビクターの光通信事業部の白水事業部長



売上目標は、「OA-N300が月に数十セット、ネットワークカメラは合計で月1万台程度」という。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン