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【IDF Spring 2000レポートVol.1】Intel Developer Forums Spring 2000でインテルの最新技術情報が公開

2000年02月15日 00時00分更新

文● TERO MODA

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2月15日~17日(現地時間)、カルフォルニア州パームスプリングスの“Palm Springs Convention Center”において、“Intel Developer Forums Spring 2000”(以下IDF Spring 2000)が開催される。ここでは、インテルプラットフォームのハードウェアおよびソフトウェアの開発者を対象にインテル社製品の最新技術情報が公開される。

会場となったカルフォルニア州パームスプリングスの“Palm Springs Convention Center”。Palm Springsは砂漠地帯の気候で、冬も暖かい 会場となったカルフォルニア州パームスプリングスの“Palm Springs Convention Center”。Palm Springsは砂漠地帯の気候で、冬も暖かい



14日、このイベントの開始に先駆け、インテルは報道関係者に“ワイヤレス通信とコンピューティンググループ”、“2000年のクライアントアークテクチャ”、“モバイルコンピューティング技術”などをテーマにした説明会を行なった。

0.18μプロセスルールのフラッシュメモリーが今年前半に登場

“ワイヤレス通信とコンピューティンググループ”では、ハンドヘルド/ワイヤレス機器に関する説明が行なわれた。この市場でインテルは、フラッシュメモリー、CPU、DSP、ベースバンドチップセット、StrongARMプロセッサーの供給を行なっている。

“ワイヤレス通信とコンピューティンググループ”ロン・スミス(Ron J. Smith)氏(Vice President, Wireless Communications & Computing Group)による “ワイヤレス通信とコンピューティンググループ”ロン・スミス(Ron J. Smith)氏(Vice President, Wireless Communications & Computing Group)による



インテルは、今年前半に0.18μmルールのプロセス技術を採用したフラッシュメモリーを投入すると発表した。0.18μmルールの製品は、1.8~3Vで動作するため、あらゆる設計仕様に柔軟に対応する。生産初期には、32Mbitのチップ製品が投入される。インテルでは'98年から0.25μmルールの製品を生産しているが、2001年までに0.18μmルールの生産量は0.25μルールのそれを上回ると見込んでいる。

次世代のStrongARMプロセッサーである“SA-2”では、さらに高速化と低消費電力化が進む。150MHz時での消費電力は、わずか40mW。また、0.7Vで動作させた処理速度は188MIPSになるという。600MHzまたは750MIPS時の消費電力は、500mW弱としている。

コンパクトな新仕様Pentium III搭載機を披露

“2000年のクライアントアークテクチャ”では、今年後半に投入されるデスクトップ端末の仕様に関する説明が行なわれた。

パット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)氏(Vice President and General Manager, Desktop Procucts Grougp)による パット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)氏(Vice President and General Manager, Desktop Procucts Grougp)による



今年後半に投入される新仕様『Pentium III』を搭載するためのコンパクトなマザーボード 今年後半に投入される新仕様『Pentium III』を搭載するためのコンパクトなマザーボード



今年、新たにインテルのラインアップに投入されるマイクロプロセッサー製品には、サーバーやワークステーション用途の『Itanium』と『Pentium III Xeon』、メインストリームのデスクトップPC用途の『Willamette』(コードネーム)と『Pentium III』、コンシューマー向けデスクトップPC用途の『Timna』(コードネーム)がある。インテルのメモリーロードマップによると、2002年にメインストリームのデスクトップPCにはデュアルチャンネルの“Direct RDRAM”を、コンシューマー用途のデスクトップPCには“SDRAM”および“RDRAM”を採用してゆくことになる。

インテルは、ビジネスユースでは次世代の電子取引に備えた高パフォーマンスなPCを、ホームユースでは今日米国で普及しつつあるDSLを活用したマルチプルな接続デバイスを提案した。そして、新仕様のPentium IIIを搭載するためのコンパクトなマザーボードと筐体が披露された。

ワイヤレス環境を安価に提供するBluetooth

“モバイルコンピューティング技術”では、年々使用台数が増え続けているモバイルPC端末の最新テクノロジー関する説明が行なわれた。

“モバイルコンピューティング技術”フランク・スピンドラー(Frank Spindler)氏(Vice President, Intel Architecture Business Group, Director of Marketing Mobile Computing Group)による説明 “モバイルコンピューティング技術”フランク・スピンドラー(Frank Spindler)氏(Vice President, Intel Architecture Business Group, Director of Marketing Mobile Computing Group)による説明



Mobile Pentium III-700MHzの端末でMPEG-2画像を再生し、CPUパワーにどの程度余裕があるかを実演した Mobile Pentium III-700MHzの端末でMPEG-2画像を再生し、CPUパワーにどの程度余裕があるかを実演した



『Mobile Pentium III』では、SpeedStep技術による2つのパフォーマンスモードを自動的に切り替えることで、高速処理能力と、省電力性を両立する。アイドル状態での消費電力は、1W以下となる。また、ブート時の段階でセキュリティ認証を行なう機能をもち、第三者のデータアクセスを強固に防ぐようになる。

次に、無線通信テクノロジー“Bluetooth”を使ったラジオモジュール『Ambler』の実演が行なわれた。Amblerは、複数のPCやデバイス間でワイヤレス通信を実現する。最大接続数は8デバイス、通信範囲は10m、1Mbpsの帯域幅を共有できる。同期通信の転送速度は436kbps。非同期通信では、下りが721kbps、上りが57.6kbpsとなる。価格は発売当初の数十ドル(数1000円)から、いずれは5ドル(約540円)程度までに設定されるという。

サイモン・エリス(Simon C. Ellis)氏(Mobile Communications Marketing Manager)は、Bluetoothを搭載したモバイル端末でワイヤレスファイルコピーを実演した サイモン・エリス(Simon C. Ellis)氏(Mobile Communications Marketing Manager)は、Bluetoothを搭載したモバイル端末でワイヤレスファイルコピーを実演した



Bluetoothを使ったモバイル端末向けプロセッサー Bluetoothを使ったモバイル端末向けプロセッサー



マイクロソフトは恒久的なパートナーではない

午後4時20分、インテルの会長を勤めるアンドリュー・グローブ(Andrew S. Grove)氏が、報道陣の前に姿を現した。記者の1人からインテルの昨年の反省点を尋ねられると「プロセッサ製品の生産が発注に追いつかなかった」ことをあげた。

グローブ会長は、'68年のインテル設立時の社員で、'79年に社長、'87年にCEOに就任。1997年にCEOと会長を兼任したが、'98年にはクレイグ・バレット(Craig Barrett)氏にCEOの肩書きを譲っている グローブ会長は、'68年のインテル設立時の社員で、'79年に社長、'87年にCEOに就任。1997年にCEOと会長を兼任したが、'98年にはクレイグ・バレット(Craig Barrett)氏にCEOの肩書きを譲っている



「マイクロソフトとインテルの関係を説明していただけますか」と問われると、グローブ会長は、「われわれとマイクロソフトは、プロジェクトごとの関係だと思っている。マイクロソフトがわれわれのマイクロプロセッサーで動作するオペレーティングシステムを出荷しているのは、インテル製品が価格、パフォーマンスに優れたものであるからだ。われわれがマイクロソフトに何らかのしがらみを感じたことなどはない」と、はっきりと答えた。

この後、報道陣にはIA64アークテクチャーの『Itanium』、そしてItaniumを搭載するサーバーやワークステーションのデモンストレーションが披露された。

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