米マックストア社は10日、都内のホテルで記者説明会を行ない、'99年12月に発表したネットワーク接続ストレージ(Network
Attached Storage:NAS)『MaxAttach』(マックスアタッチ)について、(株)ニューテックおよび日商エレクトロニクスと販売提携したと発表した。
販売提携と、今後のMaxAttachの製品展開について説明した、米マックストアのネットワークシステムグループ、チャネルセールスディレクターのボブ・グリワル(Bob
Grewal)氏は、日商エレクトロニクスとニューテックは、高い技術力を持つ、日本での販売における最適なパートナーであるとし、MaxAttachの販売においては質の高いサービスと徹底したユーザーサポートを展開していくと述べた。販売目標は、1年間で1万台としている。
米マックストアのボブ・グリワル氏 |
MaxAttachは、外部インターフェースとして、10/100BASE-TXのみを持つシンプルな製品で、Windowsプラットフォーム(Windows
95/98/NT 3.51、4.0/2000)で構成されたLANに接続して、共有ストレージとして利用できるというもの。MMX
Pentiumと32MBのメモリー、HDDを1台または2台内蔵しており、OSはFreeBSDのコアを使い、ファイルシステム部分をマックストアが独自拡張したシステムとなっている。
スモールビジネスユーザーを対象にした製品で、設定はInternet
Explorer 4.0以上かNetscape Navigator 4.08を利用して行なう。ストレージとして提供される設定は、ユーザーごとの読み出し、読み出しおよび書き込みなど、Windowsの“共有フォルダの設定”に準じた簡単なもので、ユーザーごとに利用できる容量を制限するなどの機能はない。これは、MaxAttachシリーズが、システム管理者がいないようなスモールビジネスユーザーや、企業の1部署などを対象としているためで、「簡便さを追求した」という。なお、現在インターフェース画面は英語だが、今年前半に日本語化の予定。
「NASは近い将来スタンダードになる」という、ニューテック代表取締役の笠原康人氏 |
また、MaxAttachについて、現在販売されている製品は、容量が18GB、36GB、72GBだが、3月には20GB、40GB、80GBの製品に置き換わるという。その際には、内蔵ソフトも現在の『MaxAttach
Desktop 1.5』から『同2.0』にバージョンアップするという。2.0では、JBOD(独立した2つのHDDとして利用できるようにする)、スパニング(1つのHDDとして利用できるようにする)、ミラーリング(2つのHDDに同じデータを書き込む)といった機能、エラー時に設定されたメールアドレスにアラートメールを送信する機能などが提供されるという。
定価は20GB製品(1HDD)が18万9000円、40GB製品(2HDD)が29万円、80GB製品(45万5000円)で、ネットワークに対応したバックアップソフトウェア『Reflect-It
Version1.5』が付属する。また、3年間の“No Quibbleサービス”(故障発生時に、交換用のユニットを連絡された翌日までに無償で発送する)が付く。
また、6月以降には、ラックマウント対応製品、ウェブサーバーやメールサーバー機能を持った製品、240GBまで拡張できる製品など、MaxAttachの新ラインアップ製品を予定しているという。
『MaxAttach Desktop』サイズは幅280×奥行き230×高さ65mmと小型 |
背面は電源ケーブルとEthernetインターフェースがあるだけ |