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【NTT-ATシンポジウム2000 Vol.2】「“OCN PCパック”に法人からの多量注文が舞い込んだ」--NTTコミュニケーションズ取締役の飯塚久夫氏

2000年02月09日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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NTTアドバンステクノロジ(株)が主催するシンポジウム“NTT-ATシンポジウム2000--次世代IPネットワークの現状と今後の展望”が8日、都内において開催された。

NTTコミュニケーションズ(株)取締役でビジネスユーザ事業部長の飯塚久夫氏が、“NTTコムにおけるIPネットワークサービスと今後の課題”と題して講演を行なった。

飯塚久夫氏飯塚久夫氏



飯塚氏は、「これは、会社やグループの公式見解ではなく、個人の言葉」と前置きをした上で、“OCN”の取り組みなどを語った。

「2002年には、非電話の収入が電話を上回るようになるだろう。しかし、トラフィックの増加ほど収入が増えるわけではない」、「NTTコムはIPサービスに全面シフトしていく。楽観的かも知れないが、安全性や信頼性、可用性はいずれ解決するだろう。そして、トラフィック問題が今後の主戦場になり、ネットワークの制御が問題となってくる」と、非電話分野の取り組みについて説明した。

OCNの戦略について、「まず1つの戦略として、1000万人加入に向け、ISPとして魅力あるものとしていく。もう1つの戦略では、NTTグループとして、OCNの名を捨ててでも実を取りたい」と語った。名を捨ててでも実を取りたい分野の事例として、デジタル放送の情報流通伝送サービスを挙げた。これは、放送メディアと提携し、番組の配信や番組素材の流通網に、通信インフラを提供するというもの。「各事業者間の競争で、なかなか大変」と本音を漏らした。

このほか飯塚氏は、ASPハブ事業の展開として、エンターテンメント分野、金融・証券分野、教育分野で、ビジネスを展開をしていくことを説明し、「アプリケーションは外の方にやってもらい、我々は舞台を作る。お客さまが主役」、「お金をどうやってインターネット上でしっかりやり取りできるかも重要」と語った。

飯塚氏は「OCNが“OCN PCパック”によって、予想を超える加入者を集めている」と、明かにした。同パックは、パソコンとインターネット接続料金をセットにして、月額3980円~5980円程度で提供するサービス。個人向けを中心に考えていたサービスであったが、いざ蓋を開けてみると中小企業からの注文が殺到したという。オンライン証券取引を行なっている会社がサービスの一環として、ユーザーに配布するというものや、大きいものでは1万台という商談がきているとしている。現時点では日本アイ・ビー・エム(株)製のデスクトップパソコン、ノートパソコンがラインアップされているが、「近いうちに他社の端末もやる」と表明した。

また、“OCN-IPファックス Fメール”という新サービスについても説明を行なった。「FAXはレガシーな端末とはいえ、日本中に1800万台ある。そこで、EメールとFAXメールをOCNが変換するサービスに力を入れていこうと思っている」と述べた。「ダメだと思う人は、大々的にやる前の今のうちに言ってくださいね」と冗談まじりに付け加えた。

同シンポジウムではNTTグループの社員が多く聴講しており、その聴衆に向けて飯塚氏は「元気をだそう」という言葉で講演を締めくくった。

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