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【韓国ECビジネスレポート】日韓・韓日翻訳ソフトで躍進するチャンジン ソフト

2000年02月07日 00時00分更新

文● EC研究会 代表幹事 土屋憲太郎

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双方向の日韓/韓日翻訳ソフトをいち早く完成

“近くて遠い国”から、“近くて近い国”へと、急速に変わろうとしている最近の日本と韓国。民間ベースの経済交流・文化交流をさらに深めていくにあたって、一番ありがたいことは、双方の言葉の壁が取り払われることだろう。

この日韓双方の言葉の壁にチャレンジして、見事に翻訳ソフトを完成させた韓国のベンチャー企業が、32歳の青年実業家である池昌眞(ジ・チャンジン)氏が率いるチャンジン ソフト(CHANGSIN SOFT)社である。

チャンジン ソフト社長の池昌眞(ジ・チャンジン)氏(右)
チャンジン ソフト社長の池昌眞(ジ・チャンジン)氏(右)



同社は、日本語と韓国語の双方向翻訳を行なう日韓/韓日翻訳ソフトをいち早く完成させた。昨年度の売上高は1億7000万ウォン(約1630万円)。今年度の売上高(見込み)は18億ウォン(約1億7200万円)とのことで、快進撃を続けている。

社長の池(ジ)氏によれば、翻訳ソフトを開発しようと思い立ったきっかけは、「日本のテレビゲームが好きでよく遊んでおり、そのゲームをフルに楽しむために翻訳ソフトが欲しい」と思ったことが動機であったという。

池氏は、大学時代からソフトウェアの勉強をしており、25歳で独立。創業時は4人だった社員は現在21人に増えており、資本金は当初の5000万ウォン(約480万円)から、16億ウォン(約1億5300万円)に拡大している。「韓日/日韓翻訳ソフトの存在自体を知らない人が、まだ市場の95パーセント近くを占めている」という現状から判断して、同市場のより一層の発展が期待される。

韓英/英韓、韓中/中韓の翻訳ソフトも相次いで発売

チャンジン ソフト社では、日韓/韓日翻訳ソフトだけでなく、韓英/英韓の翻訳ソフトや韓中/中韓の翻訳ソフトの開発も手がけている。

特に、韓英/英韓翻訳ソフトの分野は1000億ウォン(約95億円)市場と推定されており、年内に同ソフトの発売を予定している同社では「発売後1年で10パーセントのシェア=100億ウォン(約9億5000万円)の達成も、決して夢ではない」としており、同ソフトに大きな期待を寄せている。

また、同社では現在、韓中/中韓翻訳ソフトも開発中。「2001年には発売にこぎつけたい」としている。市場規模については「まだ定量化されていないが、中国の人口の多さや、将来的な市場の大きさなどから判断して、日本語と韓国語、韓国語と英語という2つの翻訳ソフト市場を足し合わせた以上のマーケットサイズになるのではないか」と、推定している。

特ダネ!!=特チュン!! 2001年には株式上場も

世界のジャーナリストが追いかけて止まない特ダネ。韓国語では“特チュン”というらしい。以下にご紹介するニュースは、特ダネを意識して狙ったわけではなく、取材後のコボレ話の中から偶然にもたらされた“特チュン”である。

まずは、チャンジン ソフト社の株式上場については、「コスダック(KOSDAQ)*には、2001年の上半期」との計画を持っているという。また日本での株式公開も視野に入れており、「ジャスダック(JASDAQ)*には、2001年の上半期か下半期の新規株式公開を目標にしている」とのことだ。

*KOSDAQ:ハイテク企業や中小企業を主な対象として、'96年7月1日に開設された韓国の株式市場。主な上場基準は、会社設立後3年以上、資本金5億ウォン(約4770万円)以上などとなっている。ウェブサイトは http://www.kosdaq.or.kr/

*JASDAQ:株式店頭市場。ヤフーや日本オラクルなど、ハイテク株が数多く上場していることで知られる。いわゆる“ナスダック・ジャパン”とは別物。

また同社は、「2002年のワールドカップ・サッカー日韓共同開催に向けて、音声認識技術を活用したウルトラ翻訳装置(翻訳ソフトを含む)の開発にほぼ成功しており、装置の製造・発売に関しては他の有力なメーカーとタイアップしたい」旨の方針を、ほぼ固めている模様である。

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