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郵政省、“ハイブリッドめーる”サービスを開始--インターネットで送った文書を郵便局が印刷して配達

2000年02月04日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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郵政省は2月1日、“ハイブリッドめーる”サービス開始セレモニーを東京・江東区の新東京郵便局で開催した。これは、パソコンで作成した文書・画像をインターネットで受け付け、郵便局で印刷・封かんの作業を行ない、普通通常郵便として相手先に配達するというサービス。同日、サービス専用サイトがオープンし、24時間郵便を受け付けている。

郵政省関係者、江東区長らによるテープカット
郵政省関係者、江東区長らによるテープカット



“ハイブリッドめーる”

“ハイブリッドめーる”を利用するためには、専用サイトを介した利用者情報とパスワードの登録、電話を介したクレジットカード登録が必要となる。

利用者が相手先に送る通信文は、(1)WordやExcelなどアプリケーションで作成したデータ、(2)サービス専用ページでブラウザーに直接入力した文書データ、のいずれかの形式で受け付ける。プリントされる通信文はA4サイズで、白黒あるいはカラーを指定できる。

“ハイブリッドメール”の見本。この文書はPowerPointで作成したもの
“ハイブリッドメール”の見本。この文書はPowerPointで作成したもの



利用者が専用サイトから送ったデータは、まず本日セレモニー会場となった新東京郵便局が受信。同郵便局もしくは、専用回線で繋がれた全国11ヵ所の中継郵便局で、文書の印刷・封かん作業を行ない、各地域の郵便局を通じて配達される。サービス利用地域は国内のみ。

サービス料金は100円(基本料80円+特殊取扱料20円)から。料金の支払いは、VISA/JCBなどクレジットカード決済。

同サービスを利用するにあたっての必要環境は、Internet Explorer 4.0以上またはNetscape Communicator 4.0以上のウェブブラウザーと、Acrobat Reader 4.0。なおOSとしては、Windows 95/98/NT4.0を推奨。Macintshについては、郵政省側で動作確認は取れていないが、上記のブラウザーとAcrobatの正常な動作が確認できれば利用できるという。

今後5年間で2000万通の利用を目指す

“ハイブリッドめーる”は、1回の申しこみで500通まで送れるという特徴を持ち、特定の相手に出す通常の郵便物のほか、ダイレクトメールなど定型文を多数の相手に一斉に送付するような用途に適している。

セレモニーに参加した郵政総括政務次官の小坂憲次氏は、「郵便が持つ現物配達と儀礼性、インターネットが持つ利便性といった特徴が融合したサービス」と評価。今後5年間で2000万通の利用を目指すという。

新東京郵便局長の佐藤暢男氏。手にするのは、郵政大臣から送られた第1号の“ハイブリッドメール”
新東京郵便局長の佐藤暢男氏。手にするのは、郵政大臣から送られた第1号の“ハイブリッドメール”

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