【NET&COM21レポートVol.7】NTTドコモのブースはたくさんの人だかり

2000年02月04日 00時00分更新

2000年を迎えて国内では最初のIT系イベントとなる“NET&COM21”が、2月2日、千葉県の幕張メッセで開幕した。NET&COM自体は、ネットワークを中心としたIT関連のサービスや技術に関するイベントでこれまで単独で開催されてきたが、今回はこれに加えてCTI(Computer Telephony Integration)関連の“CTI Solution Expo”、セキュリティにフォーカスした“Network Security Expo”、Linux関連製品を集めた“Linux Exhibition”の3イベントを同時に開催している。総計で200を数える出展社がブースを構えたほか、主催者企画としてモバイルやネットワーク、JAVA、ASP(Application Service Provider)などの最新情報をレクチャーするコーナーも設けられていた。


最新の端末が展示されたNTTドコモのブースはたくさんの人だかり


従来と同じフリップタイプを継承したN502i。右側が専用キーボード。カーソルキーがあるのが特徴


松下通工製のP502i。カーナビに接続してiモードの情報を出力することができる


P502i用のキーボード。カーソルキーがないぶん、NEC製よりもコンパクトだ


P502iをカーナビに接続するデモ。これまでにも紹介されたデモだが、実機が接続されたデモははじめて

最もにぎわっていたのが、NTTドコモのブースだ。特に今月発売されるiモード端末の新製品は大きな注目を集めていた。iモードの第2世代機となる502の新製品はNECと松下通工製、つまり『N502i』と『P502i』の2機種。ともに旧モデルのデザインを踏襲しつつ、4階調のモノクロ液晶を搭載している(カラー液晶の搭載は見送られた)。P502のほうはカーナビ対応のiモード機でもあり、対応カーナビに接続することで、iモードで受信した情報をカーナビのモニターに映し出すことができる。さらに注目は同時に発売される予定のミニキーボード。NECと松下ともにメール作成をアシストする専用のキーボードを用意、電話機下部のコネクタに接続するタイプだ。コネクターは『ポケットボード』のようにキーボードの裏側に収まるようになっている。また、同社のブースには、WAP(Wireless Application Protocol)対応の携帯電話機とPHSも展示された。WAPは携帯電話などでインターネットを利用するためのプロトコル。展示されたのは大型の液晶パネルを持ち、JRAのオンラインサービス“PAT”に対応した専用ソフトを搭載するもの。この端末で馬券の購入ができるという。


WAP対応の『Mobile GET』。左が携帯、右がPHS。これで馬券の購入が可能。今月発売される予定


GPSと携帯電話を使った位置情報サービスも出展された。右側がGPSアダプター


位置情報はファクスでユーザーに知らされる。『GPCTI』は沖電気の製品

このほか目立ったのは、CTIやVoIP関連の製品。サポートや注文を受け付けるコールセンターをネットワークで接続、データベースを共有したり、音声認識ソフトを使った自動対応など、さまざまな製品やサービスが展示された。また先日のハッキング事件の影響もあってか、セキュリティー関連のブースやセミナーも注目を浴びていた。


コストを下げつつ効率を上げる。CTI関連の製品が盛り上がっていた


NTTコミニュケーションウェアは、インターネットを使った学校管理、求職情報サービス、在宅で利用できるグループウェアなどさまざまなサービスを展示していた