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インフォミックス、米本社社長兼CEOの来日記者会見で今後の事業戦略を発表

2000年02月04日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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インフォミックス(株)は、米本社の社長兼CEOであるJean-Yves Dexmier(ジョン・イーヴ・デキシミア)氏の来日に伴い、都内で記者会見を行なった。

同氏は、インターネット市場における同社の展開について説明。「インターネットビジネスで成功するためには、リアルタイムのECと、強力なビジネスインテリジェンスソリューションの統合が重要となる。ビジネスのスピード化、インターネット経由でサプライヤーと顧客をリンクさせる仮想的なシステム、顧客主体のビジネス展開、大量データに対応したテクノロジーが必要だ」



「インターネットにフォーカスしたエコノミーをわれわれは“i.Economy”と呼んでいる。i.Economyはまったく新しい大きなマーケットで、まだ誰も支配していない市場。われわれはこの分野に注力して事業を展開していく。次世代のインターネット市場は完全に分散された環境になり、集中管理できるXMLベースの大規模ORDBと、モバイル環境向けの小型DBを連携できるようにしなければならない。この大規模ORDBが『Informix Internet Foundation.2000』であり、小型DBが『Cloudscape』だ。Cloudscapeの最新版である3.0は、日本では7月にリリースする予定だ」と語った。

また同社は、ECサイト構築システム『Informix i.Sell v2.0』日本語版を3月15日に発売すると発表した。。ウェブサイトにアクセスする顧客の嗜好や購入パターンなどの情報を分析し、サイト上のコンテンツ内容を変更できる。Javaベースのコンポーネントとして、コンテンツ内容を特定の顧客層に絞り込みワンツーワンマーケティングを行なえる『Personalizer』、カタログ作成や製品販売、支払処理、配送、受注/顧客管理などが可能な仮想店舗作成用テンプレート群『Merchandizer』、サイトに対する負荷を分散できるサーバー『Application Server』が用意されている。同氏は「i.Sellは、ビジネスインテリジェンスソリューションを統合して提供するもので、信頼性とスケーラビリティに優れたテクノロジーだ」としている。

同氏は、今後の同社のミッションとして「市場に対しハイパフォーマンスな統合ソリューションを3ヵ月以内に顧客に提供することがわれわれのミッション。われわれの単体製品を統合して提供することもできるし、パートナー企業のソリューションとわれわれの製品を統合して提供することも可能だ。インターネットビジネスにおいて日本は重要な市場。今後発表するすべての製品において、米国でリリースした後、数週間で日本語版を提供していく」

「2003年には、数十億ドル(数千億円)規模の会社になるのが目標だ。現在、伝統的なデータベース市場においてわれわれのシェアは小さいが、この状況が続くのはシェアを持つ会社のサイトがクラッシュするまでだ。その後は新しいインターネットテクノロジーにシフトしなければならなくなるだろう。今、インターネットテクノロジーを持っているのはわれわれだけであり、他社も同じようなテクノロジーを開発するようだが少なくとも2年はかかるだろう」としている。

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