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【マルチメディアコンテンツOSAKA Vol.1】100以上の企業が一堂に会すマルチメディアのフェスティバル開催

2000年02月02日 00時00分更新

文● 正月孝広 

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2月1日から3日まで、“マルチメディアコンテンツOSAKAフェスティバル”がマイドームおおさかで開催されている。マルチメディアコンテンツOSAKAフェスティバル実行委員会の主催で、会場にはネットビジネス関連企業のブースの展示、各種セミナー、プレゼンテーションなど、数多くのプログラムが用意されている。またPanasonic Hi-HOの協力により、インターネットLiveで、会場の模様も中継されている。

オープニングセレモニーでのテープカット。マルチメディアコンテンツOSAKAフェスティバル実行委員会委員長、上田耕造氏(右から4番目)オープニングセレモニーでのテープカット。マルチメディアコンテンツOSAKAフェスティバル実行委員会委員長、上田耕造氏(右から4番目)



同時に“先導的コンテンツ市場環境整備事業 成果発表会 in 大阪”も特別出展。これは(財)マルチメディアコンテンツ振興協会が、創造性の高いコンテンツを制作する企業を支援し、その事業の成果発表の場として行なわれているもの。こちらには教育、文化の紹介をはじめ、先端の技術開発の成果など、幅広いマルチメディアコンテンツを紹介している。

午後から非常に込みだした会場。出展者に細かく質問する様子が多くのブースで見受けられた午後から非常に込みだした会場。出展者に細かく質問する様子が多くのブースで見受けられた



“OSAKAグランプリ OF THE YEAR 2000”は、Melody Chat Staffs制作の“Melody Chat”

会場内に設置されたステージでは、最初に“マルチメディアコンテンツOSAKAグランプリ2000”の表彰式があった。これは今年で3回目を迎えたマルチメディアコンテンツクリエイター達のグランプリである。日々進歩していくハード、ネットワークインフラに柔軟に対応し、エンターテインメントならびにビジネスの分野での創造力、応用力をトータルに競い合う。

昨年11月26日の締め切りでの作品応募総数は571作品。この応募の中で最優秀作品に贈られる、“OSAKAグランプリ OF THE YEAR 2000”に輝いたのは、Melody Chat Staffs制作の“Melody Chat”。Macromedia Director7の新機能、マルチユーザーを利用したチャットシステムである。2日に受賞者によるプレゼンテーションが行なわれたが、その模様は別稿で詳しく紹介する。

“OSAKAグランプリ OF THE YEAR 2000”を受賞した“Melody Chat Staffs”。上段右端が代表の川原隆史氏“OSAKAグランプリ OF THE YEAR 2000”を受賞した“Melody Chat Staffs”。上段右端が代表の川原隆史氏



デジタルアーカイブなど、コンテンツを中心とした多数の出展

会場では“マルチメディアコンテンツOSAKAフェスティバル”として63ブース、“先導的コンテンツ市場環境整備事業 成果発表会”の52ブースと合わせて115ブースもの出展があった。コンテンツがテーマのイベントなので、その大多数がCD-ROM、プログラム、ウェブ運用システムの形で紹介されている。

プロダクト発表会とは大きく異なり、製品を手にして体験するのではなく、展示してあるパソコン上で動いているコンテンツをじっくり見ていくことになる。そのため、会場では実際にマウスを操作し、出展者に質問を問い掛ける参加者が多く見られた。

早くからデジタルのネットワークシステムを開発している凸版印刷(株)では、デジタルアーカイブのデーターべースを紹介。デジタルアーカイブは過去の資産、学術資料や工芸品などをデータベース化している。そのデータを単に検索するだけでなく、開発支援ソフトと組み合わせ、新たな創造の材料として活用できる。会場では古来の布地の柄をデータベース化したシステムが紹介されていた。

凸版印刷の宮谷秀氏。デジタルアーカイブを出展した凸版印刷の宮谷秀氏。デジタルアーカイブを出展した



・凸版印刷
http://www.toppan.co.jp

(株)エヌ・アイ・ケイが出展したのは“手話学習システム 会話実践編”。CD-ROMパッケージでのコンテンツ。これは“先導的コンテンツ市場環境整備事業 成果発表会 in 大阪”での展示の1つである。手話を題材にしたパッケージは多く見られるが、この“手話学習システム 会話実践編”は手話で問い掛けられたときの答え方を、細かくサポートしているのが大きな特徴。これまでの単語だけの紹介作品と違い、より現実的な視点での作品となっ

エヌ・アイ・ケイ、福島素子氏。マルチメディアコンテンツ制作支援事業コンテンツ制作部門として手話学習システムのCD-ROMを発表したエヌ・アイ・ケイ、福島素子氏。マルチメディアコンテンツ制作支援事業コンテンツ制作部門として手話学習システムのCD-ROMを発表した



・エヌ・アイ・ケイ
http://www.nik-net.co.jp/

双方向支援とSOHO甲子園

“WEB甲子園2000”のアナウンスをしていたのは、大阪ソーホー・デジタルコンテンツ事業共同組合。これは1メガバイトの中でどれだけ表現できるかを競うコンテスト。デザインではなく、ビジネスに生かせることが最大のポイントで、3月1日から応募を受付ける。
http://www.webkoshien.com/

大阪ソーホー・デジタルコンテンツ事業共同組合理事、松田健二氏大阪ソーホー・デジタルコンテンツ事業共同組合理事、松田健二氏



・大阪ソーホー・デジタルコンテンツ事業共同組合
http://www.osaka-soho.or.jp/

これ以外のたくさんの企業からコンテンツが集まっている“マルチメディアコンテンツOSAKAフェスティバル2000”。3日まで開催しているので、ぜひ足を運んでみてはいかが?

ダットジャパン、相沢浩志氏。プラネタリウムの番組をカスタマイズしてオーサリングできるシステムを展示ダットジャパン、相沢浩志氏。プラネタリウムの番組をカスタマイズしてオーサリングできるシステムを展示



・ダットジャパン
http://www.datt.co.jp/

つい最近関西で産声を上げたプロバイダーのKISweb(関電情報システム)もブースを出展。低価格でのサービスを提供しているつい最近関西で産声を上げたプロバイダーのKISweb(関電情報システム)もブースを出展。低価格でのサービスを提供している



・KISweb
http://www.kisweb.ne.jp/

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