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富士写真フイルム、デジタルフォトプリンターと、『HiFD』搭載のマルチメディアドライブを発表

2000年02月01日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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富士写真フイルム(株)は1月31日、デジタルカメラで撮影した画像をプリントできる『デジタルフォトプリンター FinePix Printer NX-700』と、デジタルカメラで撮影したデータを保存、編集できるマルチメディアドライブ『デジタルプラットフォーム FinePix Platform HA-700』を発表した。

『FinePix Printer NX-700』

『デジタルフォトプリンター FinePix Printer NX-700』
『デジタルフォトプリンター FinePix Printer NX-700』



FinePix Printer NX-700は、デジタルカメラで撮影した画像をプリントできるデジタルプリンター。印刷方式には、同社独自の技術である光定着形直接感熱記録方式(Thermo Autochrome:TA方式)を採用。これは、3原色に発色する熱発色層が積層された専用ペーパーを、サーマルヘッドで加熱し、紫外線で定着を行なうことでフルカラー画像をプリントするもの。インクリボンや現像液を使わずに、銀塩写真のような光沢感のあるプリントが得られるとしている。

プリント画素数は最大で1518×1024ドット。紙のサイズは縦100×横148mmで、プリントサイズは最大で縦85×横126mm、用紙の縦横4辺の余白を自動的に切断してくれる“フォトモード”時で縦82×横121mmとなっており、プリント時間は最短で約138秒としている。対応画像形式はExif Ver.1.0~2.0(JPEG、TIFF準拠)とBMP、DPOF。

本体にスマートメディアスロットと操作ボタン類を備えており、ビデオ出力端子(NTSC)で家庭用テレビに接続してモニターとして使用すれば、デジタルカメラで撮影した画像を、パソコンを介さずに直接プリントすることが可能という。パソコンとの接続にはUSBポートが用意され、市販のケーブルを使用して接続し、パソコンで処理を施した画像を印刷することもできる。

通常の1枚ずつの印刷に加え、サムネイル画像を25枚ずつ一覧印刷する“インデックスプリント”、専用シールプリント用紙を使用して2分割、4分割、16分割のシールプリントが作成できる“シールプリント”といったモードも用意されている。

サイズは幅270×奥行き326×高さ116mm、重さ約3.6kg。発売は3月1日で、価格は6万2800円。専用用紙は各980円となっている。

『HiFD』やスマートメディアなど3スロットを備えた『FinePix Platform HA-700』

『FinePix Platform HA-700』
『FinePix Platform HA-700』



FinePix Platform HA-700は、デジタルカメラで撮影した画像データの保存、編集を目的としたマルチメディアドライブ。同社がこのほど発表した、フロッピーディスクと互換性がありながら約200MBの容量を持つ記録メディア『HiFD』ドライブを搭載。さらにスマートメディアスロット(64MBタイプ対応)と、PCカードスロット(Type II)を備えている。PCカードスロットでは、アダプターを介してコンパクトフラッシュも使用できる。このため、スマートメディアやコンパクトフラッシュに記録した撮影画像を、より大容量なHiFDに移して保存するといったことが可能になっている。

単体でアルバム機能を備えているため、ビデオ出力端子(NTSC、RCA×1、S端子×1)で家庭用テレビに接続し、付属のリモコンを使って撮影画像を再生することが可能。さらにUSB端子を備えているため、市販のケーブルでFinePix Printer NX-700に接続し、パソコンレスのプリントもできる。USBでパソコンに接続し、3スロットを備えたドライブとして使用することも可能だ。

サイズは幅132×奥行き205.5×高さ51.5mm、重さ約0.9kg(メディア含まず)。発売は3月21日で、価格は6万2800円。

店頭デジカメプリント機や、銀塩フィルム画像のCD-ROM化サービスも

また同社は同日、店頭でデジタルカメラの撮影画像をプリントできる、DPE店向けプリンター『アラジンエース』や、銀塩フィルムで撮影した画像を同時プリント時にデジタル化し、専用CD-Rメディアに書き込むサービス“フジカラーCD”などを発表した。

同社ではこれらと、デジタルカメラなどの新製品と合わせ、“トータルイメージングソリューション”を提案していくという。これは、“ピクチュア・テイキング”(撮影、入力、記録)、“ピクチュア・メイキング”(出力、編集加工、伝送)、“ピクチュア・ファイリング”(保存、検索、活用)の3分野で高品質な製品やサービスを提供していくものだという。

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