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コマース21、ECサイト構築支援ソフト『Commerce21』日本語版を発表

2000年01月31日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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(株)コマース21は1月31日、電子商取引(EC)サイト構築ソフト『Commerce21 Ver3.0』を3月1日に発売すると発表し、都内で発表会を開いた。同社は韓国E-net社らが出資して昨年末に設立された企業で、新製品は、韓国で多数のECサイトに導入実績がある同名製品の日本語版。同社では、「まずは小規模サイトで導入実績を積み、将来は日本市場でもトップを目指す」としている。

新製品を発表する、コマース21社長のユー・ミョンホ氏(左から3人目)
新製品を発表する、コマース21社長のユー・ミョンホ氏(左から3人目)



Commerce21は、ECサイト構築から運用までに必要な機能をパッケージ化したソフト。Javaを使用し、OSはWindows NTやUNIX、Linuxをサポートする。操作は基本的にウェブベースで行なうことが可能。テンプレートによる店舗制作ができ、既成の商品に加え、ソフトや音楽などのダウンロード販売にも対応する。オークション、買い上げ額に応じたポイントサービスといった機能を付加することも可能となっている。顧客データベースの構築や、決済、配送、在庫管理といったバックオフィス機能も網羅している。

製品は、1つの小規模な店舗を運営できる『Lite』バージョンから、複数のショッピングモールを組み合わせることも可能な『Mall&Mall』バージョンまで5段階が用意され、サイトの発展に合わせて規模の拡大が柔軟に行なえるとしている。価格は、Liteバージョン(Linuxのみ)が3万円、Mall&Mallバージョンが2450万円となっている。

同ソフトは、韓国内のECサイト構築ソフト分野で約40パーセントとトップのシェアを獲得しているという。100万人が加入する韓国最大のECサイト“Goldbank”や、韓国郵政省の“E-Post”、ロッテ百貨店のサイトといった大規模サイトが導入しているという。

コマース21は、Commerce21を開発したE-net社が、日本進出の第1歩として昨年12月8日、資本金9500万円で都内に設立した。Commerce21を開発したE-net社が52.6パーセントを出資し、コムテック(株)、(株)エルテックス、(株)、(株)翔泳社の3社が15.8パーセントずつ引き受けた。国内販売はコムテックら3社を通じて行ない、初年度の売上は50本、4億5000万円を目指している。

コマース21社長のユー・ミョンホ(劉明鎬)氏は、「昨年に韓国がIMF管理下に置かれた時、韓国内の小さな市場だけではなく、世界に進出して世界に通用する商品がないと生き残れないと痛感した。日本国内の3社の販売網を活かしながら、ソフトウェアパッケージだけでなく、ECインフラを提供していきたい」と述べた。また2001年後半にも日本で店頭公開を目指す方針を明らかにした。

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