サン・マイクロシステムズ(株)は、東京・信濃町の明治記念館において、2月1日までコンファレンス“SUN
TECHNOLOGY DAYS”を開催している。同コンファレンスは、インターネットやイントラネット、企業情報システムの開発者向けに、サンやパートナー企業のスピーカーが講演を行なうもの。初日の今日は、Sun/Netscape
Allianceのスチュワート・ウェルズ(Stuart C. Wells)氏が基調講演を行なった。
Sun/Netscape Allianceは、米サン・マイクロシステムズ社と米アメリカ・オンライン社(AOL)が運営している。ウェルズ氏は、そこのSenior
Vice Presidentと、アプリケーションインフラストラクチャー担当のジェネラルマネージャーを兼務している。
スチュワート・ウェルズ氏 |
ウェルズ氏は、インターネットのポータルサイトでは、差別化されたサービスの提供と“インターネット時間”に対応しなければならないことを繰り返し強調した。
インターネット時間とは、従来のように半年や1年かかるような開発ではなく、数週間で構築、サービスを開始できるように、短期間で処理するということをいう。言いかえれば、インターネットの世界では急速な変化が常に起きており、半年や1年かかっていては、ビジネスチャンスを逃してしまうことを意味している。ウェルズ氏は、迅速な構築を実現できるのがJavaであり、少ない人数で開発できると語った。
実際に数多くの顧客を集めているポータルサイトを例にあげ、そういった企業はきめ細かい“One
to One”のサービスを提供していると説明した。
またウェルズ氏は、ポータルサイトを構築する際には、スケーラビリティーを考慮することも大切であると述べた。インターネットの世界では、1年で250万人という顧客を獲得することがあり、スケーラビリティーを考慮してポータルサイトを構築しなければ、急激に増加する顧客に対応できなくなると説いた。システムダウンすればお金は入ってこないと、システムの信頼性の重要性についても語った。
ウェルズ氏はこのほか、先日発表されたSolaris 8の機能、新興ドットコム企業向けの特別販売プログラム“Sun
Startup Essentials(サン・スタートアップ・エッセンシャルズ)”について触れ、講演を締めくくった。