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ウエスタンデジタルHDDセミナー開催――PC用に毎分7200回転のIDEモデル、デジタルAV家電用の静粛モデルを投入

2000年01月28日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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ウエスタンデジタルジャパン(株)のHDD製品についてのセミナーが28日、都内の(株)シネックス本社で開かれた。セミナーでは、デジタルAV家電用にソニー(株)と共同開発し、動作音を抑えた“Perfomer”シリーズの概要が説明され、サンプル出荷は3月にも開始されることが明らかにされた。デスクトップパソコン用のIDE接続タイプは、毎分7200回転の高性能タイプと、同4500回転のローエンドモデルの2シリーズでラインナップしていくという。また米本社がSCSI接続タイプの製造開発中止を発表したが、製品サポートは続けられるという。

ウエスタンデジタルジャパンFAEマネージャーの唐木秀夫氏(左)と、同社セールスマネージャー蛯谷知司氏
ウエスタンデジタルジャパンFAEマネージャーの唐木秀夫氏(左)と、同社セールスマネージャー蛯谷知司氏



セミナーは、同社製品の販売代理店となっているシネックスが主催したもので、メーカーの開発担当者が対象。ウエスタンデジタルジャパンのFAEマネージャーの唐木秀夫氏と、同社セールスマネージャー蛯谷知司氏が説明を行なった。

唐木氏はまず、デジタルAV機器向けにソニーと共同開発したPerformerシリーズについて説明した。同製品はセットトップボックスやデジタルビデオレコーダー、HDTV、ホームサーバーなど、主に一般家庭のリビングルームに設置される機器での使用を目的としているため、騒音対策にもっとも力を入れたという。

デジタルAV機器用HDD“Performer”
デジタルAV機器用HDD“Performer”



3月にもサンプル出荷が開始される製品の仕様は、1プラッター当たりの容量は10GB、容量は最大で30GB。回転数は毎分5400回転で、バッファーメモリーを2MB搭載する。インターフェースはIDE(Ultra-ATA/66対応)。読み取りヘッドの移動スピードを変えて静音化を行なう“Whisper Drive”技術を採用し、シーク時の平均音量を、デスクトップ用より5dBほど低い約35dBに抑えたという。またデータ訂正機能をある程度簡素化し、ディスクの回転待ち状態が訂正処理により発生するのを防いだため、動画や音楽を途切れることなく再生することができるとしている。

今年11月には1プラッター当たり20GB、Ultra-ATA/100に対応した製品が発表され、2001年4月ころに1プラッター当たり30GBの製品が投入されるという。外付けドライブ用に、IEEE1394インターフェースに対応した製品の発表も予定されており、IDEタイプの発表からそれぞれ3ヵ月程度遅れての出荷になりそうだとしている。

Performerシリーズとは別に、ローエンド向けに容量を減らした“Studio”シリーズの発表も予定されている。同シリーズは、Performerと構造は同じながら、片面だけにデータを記録できるプラッター1枚と、ヘッド1本を搭載、回転数は毎分4500回転となっている。最初の製品は9月にも出荷される予定。Performerシリーズを組み込んだデジタル機器は、米ソニーが、まずセットトップボックスとして4月に米国内で発売する。

セールスマネージャーの蛯谷氏は、同社の戦略について説明し、「今年、日本でもデジタル放送がスタートするなど、デジタルAV機器向け市場が急速に成長すると見ている。パソコン向け事業が中心ではあるが、今年はAV機器向け事業を一気に立ち上げていく」と語った。

デスクトップパソコン向けのIDE接続タイプのHDDでは、同社は現在、毎分5400回転の“Cavier”シリーズを販売している。唐木氏は、「Cavierシリーズは今後、メインストリームになる毎分7200回転モデルへとシフトさせる。これに対し、低価格なパソコン向けに、毎分4500回転で騒音が少なく、ローパワーでローコストな“Protege”シリーズを新たにラインナップしていく」と述べ、デスクトップパソコン用に2種類のラインナップで需要に応えていく方針を説明した。

まずCavierシリーズは、今年第1四半期に1枚当たり10.2GBのプラッターを使用した製品を出荷する。容量は10.2GB、15.3GB、20.5GB、30.7GBの4種類で、平均シーク時間は9.5msで、Ultra-ATA/66に対応し、2MBのバッファーを搭載する。今年第2四半期にはUltra-ATA/100に移行し、同年第3四半期には1プラッター当たり20GB、2001年第1四半期には同30GBのものを投入するとしている。

Protegeシリーズは、今年第1四半期に出荷を予定する。10.2GBのプラッター1枚を採用、Ultra-ATA/66に対応する。回転数は毎分4500回転となっており、動作音が小さく、ローパワーの点が特徴という。性能については「バッファーを2MB搭載しており、一般的なローエンドモデルの512KBと比べ大容量。そのため、5400回転の製品と競合できるパフォーマンスになっている」(唐木氏)としている。

なお、米ウエスタンデジタル社は今月19日、企業向けHDD分野からの撤退を表明している。この点について蛯谷氏は、「パソコン向けとAV機器向けに集中するため、SCSIモデルの新規開発と製造をストップすることを意味している。現行モデルは一定期間製造した後は流通在庫の販売のみとなる。サポートはもちろん続けられる」と述べた。

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