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米ABC、スーパーボウルの生中継をウェブ上でも展開

2000年01月28日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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米大手放送局のABCは、1月30日(現地時間)に開催される第34回スーパーボウルにおいて、同社のインタラクティブサービスである“Enhanced TV”をウェブ上で提供する。

Enhanced TVは、テレビ番組に対応したコンテンツを、放送時間と同時にウェブ上で提供するサービス。インターネット中継とは異なり、ストリーミング放送は行なわない。一つのテレビ番組をテレビとインターネットの双方で楽しめることがウリで、テレビ局にとってはテレビとの相乗効果を図ることで、インターネットに視聴者を奪われないようにする狙いがある。

Enhanced TVのページには、すでに“Super Bowl”の文字が躍っている
Enhanced TVのページには、すでに“Super Bowl”の文字が躍っている



ABCではすでに、人気番組の“マンデー・ナイト・フットボール”でEnhanced TVを提供しており、毎回5万人から10万人のアクセスがあるという。試合中には1プレーごとの詳細がほぼリアルタイムで提供されるほか、タッチダウンやインターセプトといったキープレーの静止画像も表示される。

スーパーボウルにおけるサービスは、試合開始4時間前の午後2時(日本時間31日午前4時)から、試合終了までのあいだ提供される。ABCでは『Prime Time Player Game』というリアルタイムのゲームを提供。これは視聴者が次のプレーを予測し、正解者にポイントが与えられるというもので、獲得ポイントの上位者にはABCから賞品が贈られる。また、30分ごとにクイズが出題され、こちらも成績上位者に賞品が贈られる。

Enhanced TVを利用するためには、Internet Explorer4.0以上/Netscape Navigator 4.08以上が必要。また、Javaアプレットとcokkieを使用できるように設定しておく必要がある。その他、特別なソフトをインストールする必要はなく、もちろん日本からでもサービスを利用できる。

スーパーボウルは米プロフットボールNFLの決勝戦で、全米最大のスポーツイベントとして知られている。第34回を迎える今年はジョージア州アトランタのジョージアドームで開催され、世界中で1億人以上の視聴者がテレビ観戦すると予想される。またABCでは、今回のEnhanced TVに約100万人の視聴者がアクセスすると見積もっている。

今回の対戦は、NFC代表のセントルイス・ラムズとAFC代表のテネシー・タイタンズで争われ、どちらのチームが勝っても初優勝となる。日本でもNHKの衛星放送で生中継されるので、米国同様にリアルタイムでEnhanced TVを楽しむことが可能だ。

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