日本アイ・ビー・エム(株)は25日、同社の個人向けノートパソコン『ThinkPad
iSeries』と『ThinkPad 240』の新製品計2機種を発表した。初心者向けにインターネットボタンを装備したi
Seriesと、機動性の高さに重点を置いた240シリーズの特徴を受け継ぎながら、ハードウェアスペックの強化が図られている。
『ThinkPad i Series』
『ThinkPad i Series』 |
i Seriesで発表されたのは『2621-465(model 1465)』1機種。CPUはモバイルCerelon-433MHzから同466MHzに、HDDは6.4GBから12GB(Ultra-ATA対応)へと強化。64MBのメモリー(SDRAM)や14.1インチのTFTカラー液晶ディスプレー(1024×768ドット/1677万色)、24倍速のCD-ROMドライブ、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)といった基本装備に変更はない。PCカードスロットはType
III/II/I×1(CardBus対応)、インターフェースはシリアルとパラレル、外部ディスプレー出力、マイク、ライン入力、ヘッドフォン、PS/2、USBを各1つずつ備えている。
i Seriesの特徴である“EZボタン”もそのまま受け継がれている。これは、キーボード上側に配置された“Web検索”や“Eメール”といった4種類のボタンを押すと、“ライコス”のサイトに接続し、それぞれのサービスを利用することができるもの。またオーディオCD再生用に操作ボタンをキーボード手前に配置した点も同じ。本体の電源が入っていなくても、オーディオCDの再生が可能になっている。またキーボードの文字部分が暗い場所で光る“キーボードライト”機能も備えている。
OSはWindows 98 Second Edition。ソフトウェアは、ロータス(株)のオフィス製品『ロータス
スーパーオフィス2000』に加え、新たにマイクロソフト(株)の『Office
2000 Personal』が加わった。さらに日本IBMの音声認識ソフト『ViaVoice 98
日本語版』、同ソフトに対応した、(株)ジャストシステムの日本語入力システム『VoiceATOK2
for Via Voice』のほか、CD-ROM仮想化ツール『CD革命/Vertual』、『インターネット翻訳の王様』、『PostPet
ver.2.0jp Via Voice対応版』などが付属する。
バッテリー(ニッケル水素充電池)の駆動時間は約2時間としている。サイズは幅328×奥行き269×高さ47mm、重さ3.6kg。出荷開始は1月29日。価格はオープンで、IBM
PC Directの販売価格は24万8000円となっている。
『ThinkPad 240』
『ThinkPad 240』 |
モバイル向けB5サイズノートPCの240シリーズでは、『2609-43J』と『2609-45J』の1機種2モデルが発表された。43JはWindows
98 Second Edition、45JにはWindows 95がプレインストールされているという違いがあるが、ハードウェアスペックや機能などは同じ。
CPUはモバイルCerelon-366MHzから同400MHzへと強化され、HDDも6.4GBから12GB(Ultra-ATA対応)へと大容量化が図られた。それ以外のスペックは前機種と同じで、64MBのメモリー(SDRAM)、10.4インチTFTカラー液晶ディスプレー(800×600ドット/1677万色)、最大24倍速のCD-ROMドライブ、56kbpsモデム(V.90/K56flex対応)を搭載している。
キーボードはキーピッチ18mm、キーストローク2.5mmと余裕のあるタイプを採用し、ユーザビリティーに配慮したとしている。インターフェースはシリアル、パラレル、外部ディスプレー、マイク、ライン入力、ヘッドフォン、PS/2、USBを各1つずつ装備しており、B5サイズノートとしては珍しく主要インターフェースをすべて本体に備えている。
付属ソフトウェアはi Seriesとほぼ同じで、ロータス
スーパーオフィス2000、ViaVoice 98 日本語版、VoiceATOK2 for Via VoiceCD革命/Vertual、インターネット翻訳の王様、PostPet
ver.2.0jp Via Voice対応版などとなっている。
バッテリーはリチウムイオン充電池で、駆動時間は1.7時間としている。サイズは幅260×奥行き202×高さ26.6mm、重さ1.35kg。出荷開始は2609-43Jが2月4日、2609-45Jが2月11日。価格はいずれもオープンで、IBM
PC Directでの価格は両機種とも19万9000円。