富士通(株)は19日、同社のノートパソコン『FMV-BIBLO』のラインナップを一新し、新製品6機種を発表した。ハードウェアスペックやAV機能を強化したほか、A4サイズノートでエントリー向けの低価格機種を追加。B5サイズノートでは、携帯電話の着信メロディー編集ソフトやCD-ROM仮想化ソフトを添付し、モバイルを強く意識した製品となっている。価格はオープンで、1月下旬から出荷される。
A4ファイルサイズの『NEシリーズ』
『NE3/500LR』 |
NEシリーズは、A4ファイルサイズのオールインワンタイプ。CPUのクロックアップやHDDの容量増といったハードウェアスペックが強化されたが、その他の点で冬モデルとの大きな違いはない。光デジタルオーディオ出力端子を標準装備し、オーディオCD用の操作ボタンを前面に備えるなど、AV対応に力が入れられている。
今回新たに追加された、エントリーモデルの『NE3/43E』は、CPUはモバイルCeleron-433MHzを採用し、12.1インチ(800×600ドット)のTFT液晶ディスプレー、9GBのHDD(Ultra-DMA/33)を搭載。他機種と異なり、CD操作ボタンを省くなどして低価格化が図られており、予想実売価格は19万円前後となっている。
他の機種の予想実売価格は、NE3/45が23万円前後、NE3/45LKが26万円前後、NE3/500Lが30万円前後、NE3/500LRが33万円前後となっている。
スペックの詳細は以下の通り。
製品名 |
NE3/43E |
NE3/45 |
NE3/45LK |
NE3/500L |
NE3/500LR |
CPU |
モバイルCeleron-433MHz |
K6-2-P-450MHz |
モバイルPentium III-500MHz |
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メモリー |
64MB |
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HDD |
9GB |
12GB |
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液晶パネル |
12.1インチTFT |
14インチTFT |
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解像度 |
800×600ドット |
1024×768ドット |
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CD-ROM |
最大24倍速 |
CD-R/RW(R4倍速、RW2倍速) |
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モデム |
56kbps(V.90/K56flex準拠) |
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USB/PCカードスロット |
1ポート/2スロット |
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バッテリー駆動時間(標準) |
2時間 |
2.2時間 |
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サイズ(幅×奥行き×高さ) |
308×273.5×44mm |
308×282.5×48.5mm |
308×282.5×42mm |
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重さ |
約3.3kg |
約3.2kg |
約3.1kg |
約3.2kg |
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推定価格 |
19万円前後 |
23万円前後 |
26万円前後 |
30万円前後 |
33万円前後 |
B5ファイルサイズの『MFシリーズ』
『MF3/500X』 |
MFシリーズでラインアップされた『MF3/500X』は、モバイルPentium
III-500MHzを採用し、12.1インチ(1024×768ドット)のTFT液晶ディスプレー、12GBのHDD(Ultra-DMA/33)のほか、最大24倍速のCD-ROMドライブを標準で搭載している。
付属ソフトとして、CD-ROM仮想化ソフト『Virtual CD』や携帯電話の着信メロディー編集ソフト『メロディリンク』が加わった。USB対応の携帯電話接続ケーブルが添付されるなど、モバイル対応が重点的に強化されている。
予想実売価格は30万円前後になると見られる。
スペックの詳細は以下の通り。
製品名 |
MF3/500X |
CPU |
モバイルPentium III-500MHz |
メモリー |
64MB |
HDD |
12GB |
液晶パネル |
12.1インチTFT |
解像度 |
1024×768ドット |
CD-ROM |
最大24倍速 |
モデム |
56kbps(V.90/K56flex準拠) |
USB/PCカードスロット |
1ポート/1スロット |
バッテリー駆動時間(標準) |
2.7時間 |
サイズ(幅×奥行き×高さ) |
288×225×29.5mm |
重さ |
約1.7kg |
推定価格 |
30万円前後 |