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DLJ証券、音声認識パソコンでネット取引サービス――日本IBM、日立と提携

2000年01月13日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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ディーエルジェイディレクト・エスエフジー証券(株)(DLJdirect SFG証券)は13日、音声認識ソフトを搭載したパソコンを利用し、音声入力でインターネット株取引を行なうことができる新サービスを4月に開始すると発表した。日本アイ・ビー・エム(株)が音声認識ソフトと音声認識対応ウェブの作成に協力。対応パソコンは日本IBMと(株)日立製作所が提供する。音声認識を利用したネット取引は初の試みとしており、DLJ証券では「パソコン操作に抵抗がある中高年にネット取引を利用してもらい、顧客の拡大を目指したい」と話している。

発表会で行なわれたデモ。パソコンは日本IBMの『Aptiva』
発表会で行なわれたデモ。パソコンは日本IBMの『Aptiva』



新サービスは、DLJ証券が提供しているインターネットによる株取引を、音声による入力で可能にするもの。銘柄コードを読み上げて、「1000株、指値」などと音声で取引内容を入力して売買注文を出す。注文送信の確認には暗証番号が必要だが、これはキーボードなどを使って入力するという。このほか取引状況の照会や銘柄株価の検索といった、ウェブで提供されているサービスはほぼすべて音声で対応できるとしている。

クライアントの音声認識ソフトは、日本IBMの『ViaVoiceミレニアム』を利用し、東証と大証、店頭市場の全銘柄約5000種に対応しているという。

サーバー側では、日本IBMが開発した『音声ページ対応ツール』を使用して音声入力対応ウェブを作成する。このツールはJava Scriptを利用し、通常のHTMLテンプレートをViaVoice対応ページに変換する処理を行なう。ユーザーがViaVoiceに対応していると、サーバー側で自動的に判断し、対応ページを表示させる。この処理はユーザーがアクセスするごとに行なわれるため、株価情報をリアルタイムに表示することが可能になったという。

対応パソコンとして用意されるのは、日本IBMのデスクトップパソコン『Aptiva』と、日立製作所のモバイル型パソコン『FLORA 220MP』の2機種。220MPは、タッチパネル対応の10.4インチTFT液晶ディスプレー(800×600ドット)を本体上面に備えたキーボードレスマシン。入力は付属の手書き認識文字ソフト『てが~る』を使用してペン入力する。このため「音声認識と併せて使用すれば初心者でも抵抗なくネット取引を利用できる」(日立製作所PC事業部PCシステム本部長補佐の蜂屋進氏)としている。

220MPで表示させたDLJ証券のウェブ。リンクが設定されたテキスト部分を読み上げれば、リンク先にジャンプするようになっている
220MPで表示させたDLJ証券のウェブ。リンクが設定されたテキスト部分を読み上げれば、リンク先にジャンプするようになっている



ユーザーがこのサービスを利用するには、DLJ証券が送付する資料に含まれる申込書で対応パソコンを購入し、取引口座を開設する必要がある。パソコンの販売は両社の直販で行なわれ、オンサイトの導入サービス込みの価格はAptivaが14~15万円、220MPが27万8000円を予定している。ユーザーサポートは3社で協力して行なっていくという。

2月にもモニター募集を開始し、ユーザーの意見を取り入れて細部を改良し、4月にもサービスを本格的にスタートさせる予定となっている。

DLJ証券の今年の展開として、「ロンドン株の注文を夏までに可能にする。またドル建てのMMFの扱いも始めたい」と語る国重氏 DLJ証券の今年の展開として、「ロンドン株の注文を夏までに可能にする。またドル建てのMMFの扱いも始めたい」と語る国重氏



発表会で、DLJ証券社長の国重惇史氏は、「昨年6月に国内初のネット取引専門の証券会社としてスタートして以来、3万人を超えるユーザーが口座を開き、1日当たり1万件近くの売買注文がある」と事業が好調なことを報告。新サービスの狙いとして、「これまでに口座開設したユーザーは、インターネットと投資の両方の知識を持っている第1世代。これからは、投資経験はあるがパソコンに抵抗感を持っている中高年層をどう取り込むかがポイントになる」と述べた。同社は昨年、チャンネルを増やすことが他社との差別化につながるとして、iモード端末や『Zaurus』から注文が可能なサービスを開始している。

日本IBMソフトウェア事業部ソフトウェア事業開発担当の岡部春樹氏 日本IBMソフトウェア事業部ソフトウェア事業開発担当の岡部春樹氏



また音声認識ソフトの応用について、日本IBMソフトウェア事業部ソフトウェア事業開発担当の岡部春樹氏は、「今回のサービスは第1弾。今後は電子商取引サイトなどでの利用を考えている」とし、ViaVoiceと音声ページ対応ツールを組み合わせたサービスを広げていく考えを明らかにした。

日立製作所PC事業部PCシステム本部長補佐の蜂屋進氏 日立製作所PC事業部PCシステム本部長補佐の蜂屋進氏

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