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【年頭挨拶ニュースリリース】(株)CSK代表取締役社長の福島吉治氏

2000年01月05日 00時00分更新

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昨年まで情報通信業界を覆っていた、いわゆる「2000年問題特需」や、ユーザ企業の「新規開発凍結」も去り、本年からは、積極的な情報化投資、特にネットワーク関係の投資が急拡大すると思います。

特に、一般企業のインターネットをベースにした新しい業務システムや、通信事業者の次世代携帯電話をはじめとするネットワーク・インフラへの設備投資が大きくなると考えます。

そして情報システムは、通信料金の低下、安くて使いやすいnon-PC端末の普及、システム開発・運用コストの低下、多種多様なコンテンツの充実によって、第三世代ともいうべき新しいインターネットの時代に大きく変わろうとしています。

こうした中で、CSKはネットワーク・ビジネスに向けて大きく舵をきっています。

一般消費者向けのB to Cや、企業向けのB to Bのシステムと、ゲーム機や携帯電話等、チャネル側のシステムの、双方のビジネスを手掛けられるのは、CSKしかないと言えます。

また、第一世代であるホスト・システムや、第二世代のPCのシステム全てに、インターネット対応が求められている今、これに応えられるのも、ホストやPC、サーバのシステムをこれまでずっと手掛けてきたCSKしかないと思います。

実際、昨年は、統合サイトであるe-sekaiの開発、着信メロディ等、携帯電話の顧客サービスシステム、顧客管理システム、ERPを利用した社内人事システム、住友銀行のDLJディレクト証券、ソニーのマネックス証券のトレーディングシステムの開発、等の成果を上げてきました。

このように、CSKのビジネスは全てがネットワークに関係するビジネスになります。

すなわち、我々はネットワーク社会に即応する、リーダーシップをとる企業ということになります。

現在でもCSKの売上のうち約350億円近くは広い意味でネットワーク関係のビジネスから生み出されています。これをできるだけ早く、1000億円まで拡大したいと思います。

これを確実にするためには、より生産性を向上させ、顧客ニーズを的確につかむことで、受注を確実にし、堅実なプロジェクト実施で、確実に利益を生み出す体質を固めていかなければなりません。

本年の年頭スローガンは「ES(エレクトロニック・サービス)で世界を変える」であります。

ECの次の段階はES(エレクトロニック・サービス)ではないかと考えられます。インターネットは、ますます空気や水のように、ごく日常的で、利便性に富むものになっていくに違いありません。

あらゆる物販、金融サービスから、生活情報の取得、行政サービスの利用、音楽、映像などのエンターテインメント、ゲームなどのアミューズメント、そしてこれらを介したコミュニケーション等、あらゆることがインターネット上で可能になります。ここには、形のある物だけではなく、あらゆるものが出現する可能性が秘められています。

そして、各企業は、このようなサービス、コンテンツを提供する新しいネットワーク・システムを構築する必要に迫られます。

これを展開していくためには、通信、情報端末、情報システム、コンテンツの4つの要素が必要です。

CSKは、巨額な設備投資が必要な通信インフラ以外は、情報端末、情報システム、コンテンツ、の3つを自社ないしグループ会社で展開しています。つまり、CSKグループは世界中でも非常に可能性をもっている企業グループと言っていいわけであります。

本年はCSKグループが大きく飛躍する年になります。現在の株式公開企業5社に加えて、CSKネットワークシステムズ、日本インフォメーション・エンジニアリング、サービスウェア・コーポレーションの3社が本年中に株式公開を行う予定であります。そして、引続き、数年内に新たに十数社の株式公開を行う予定であります。

最後に、社員の皆さま方それぞれが、CSKの戦略を自らの手で担い、推進していただくことを、お願い申し上げて、私の年頭の挨拶とさせていただきます。

以上

(用字用語は原文のまま)

・CSK
 http://www.csk.co.jp/

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